081114

 朝起きたら未だ体調がすぐれず、微熱気味。原因は明らかに前日のセフィロス戦にあるのだが、もはや何も言うまい。
 昼までぶっ倒れるように寝て、起きたあと前日読み終えた「14歳のエンゲージ」を読み返す。が、面白くない。小説を二度三度読むと、新たな発見があって面白いヨーなどと人は言うが、それは間をおいて読むからいいのであって、連日にわたって再読するのは苦痛以外の何者でもない。すぐに飽きて小説を投げ捨てる。再び就寝。ぐー。
 すると、頭上に高校のときの図書貸し出しカードが落ちてきた。なぜ。今。貸し出しカード? 懐かしいカードに僕の名前が書かれているのを眺める。カードのタイトル部分には「14歳のエンゲージ」。……? ああ!?
 はっとしてさっき投げ捨てた「14歳のエンゲージ」に飛びついて、裏表紙を見やる。懐かしい「○○高校」の文字。これ……高校の図書室の本じゃん。なんと5年にわたる延滞である。図書委員の目をくぐりぬけ、しれっと本を借りパクしてる。……これがゲオの延滞だったら、偉いことになるとこだった。あぶねえ。いや、そういう問題じゃない。
 いずれにせよ、この本は返しておかないとダメなので、近日中に母校に帰しに行く予定。部活の後輩を指導に行くでもなく、世話になった先生に挨拶に行くでもなく、ただ図書の本を返しに行くためだけに5年ぶりに母校を訪れる卒業生ってどうなの? 馬鹿なの?
 もし僕が借りパクしていた五年間のうちに「14歳のエンゲージ」を読みたかった後輩がいたとしたら、本当に申し訳ない。それを思えば、この程度の辱めは受けて然るべきなのかもしれない。
 さらに図書カードを見てみると、面白いものを見つけた。貸し出し者氏名の欄。僕の名前の上に、大学一年のときに付き合ってたHさんの名前があった。何という「耳を澄ませば」。
 当然僕は、「オレ、おまえより先に図書カードに名前書くため、ずいぶん本読んだんだからな……」という甘酸っぱい思惑などなく、同じ高校だったというものの、その当時はHさんとは会ったこともなかったので、単なる偶然なのだが、こういった形でHさんの名前を再び見るとは驚きだった。
 とともに、Hさんとの甘酸っぱいどころか、どす黒い記憶の波が僕の胸を押しつぶしてきたので、やはりこの本はキチンと返却せねばならんという気持ちになった。

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