081108

 平日研究室で頑張って、さあ土曜のお休みやでえと言っても、容赦なくバイトが昼から夜まで入ってて休まるどころかむしろ疲れるわ、という感じなんすけど、がんばってコンビニバイトやってきた。
 平素、二人のバイトでまわすはずのコンビニも、人手不足のため最近は一人で回すことが多くなった。暇暇言ってるコンビニだけども、深夜でもないのに一人でやるのは本当に苦痛で、辞めたいこと社会人2年目の如しなんだけども、昼飯代と定期代のために頑張る。
 頑張ると言っても、適当に店のルーティンワークをこなしたあとは、てんでやることがなくなるので逆にそれが困る。僕の仕事内容は、暇つぶしを探すことに終始する。で、暇つぶしと言えば人間観察というわけで、今日は色んなお客さんを眺めながら、メモ帳にその人の特徴などをメモしていくという文章スケッチが主な仕事だった。
 特に今回収穫だったのが、女子高生のスケッチ。制服やリボンの色、髪質やらシャンプーの匂い、ソックスの長さがどのくらいか、または色は? 靴の形態は? 太もものはじけ具合とか肌質はどうだとか、細かに文章にしてノートに書き溜めることができた。ここで、変態ーとかそういう当然の反応はいらない。というか、そもそも僕は小説の能力向上のためにこの文章スケッチを行っているのであって、これはカッコいい美大生とかが、女性のヌードデッサンをするのと同じく、なんらそこにエロスは介在しないので、変態だなんていわれる筋合いは毛頭ない。
 まあいい。で、観察してて思ったんだけど、女子高生ってエロいのな。なんつーか顔面がギャースな感じになってても、制服を着た体の、フォルムと配色がエロい。未熟と大人の境界線上にいるっていう、あいまいな感じが実にグッド。あれで、少し大人びて18歳を過ぎてしまったりすると途端に女子高生というよりコスプレ女子「校」生という感じになってしまうし、逆に15歳以下のガチロリになってしまえば、気後れするぐらいの犯罪臭によって、途端に駄目になる。
 いきすぎると駄目、早すぎても駄目。こうして女子高生として、一番輝く一瞬について考えるにつけ、これは桜の見ごろなんかと通ずるものがあるなあと感じる。桜も、「もう少し咲くと満開だなー」と思っても、ストーップっていう瞬間は一瞬で過ぎてしまい、あとは散っていくばかりだという(「あたしンち3巻」)。これってまさに僕の女子高生観と一致してて、女子高生にせよ桜にせよ、輝く一瞬ていうのは、そんぐらい短く、あいまいで、微妙なバランスの上に成り立ってるんだよな。
 そういった話とからめると、「女子高生」というワードにもなんとなく日本の哀愁と美意識を感じるじゃない? だからもし娘などに名前をつける機会があったら、「女子高生」を象徴する漢字を一字だけ入れ込みたいなあと思った。はかなくてもいいから、一瞬の輝きを放って欲しい。そして願わくば、はかないが故の美しさも備えて欲しい。そういう親心を汲んで、「桜」という漢字に次ぐ、最高の一字を! と、思ったのはいいんだけど、女子高生を文字で表すってどんなんだろう? と思案した結果、ブルセラという単語が第一に浮かんできたので、やっぱり僕は変態ということでいいです。