シナリオを書くものにとってFFタクティクスを単なる娯楽ゲームとして受け取ってはならない

 FFタクティクスと言うゲームにハマっています。確かコレ、中学生の頃に出たゲームで、PSPで復刻・イベント追加されたため再プレイと言う形です。
 FFタクティクスで特に注目されるのはジョブシステムによるキャラクターのカスタマイズです。ナイト/弓使い/シーフ/忍者など多様なジョブがあり、そのジョブの特性をいかして戦闘に勝利すると言ういわゆるシミュレーションRPGです。ジョブの多様さや、無理ゲーな敵相手に、どのように戦略を立てて勝つかが醍醐味で中学生当時はもちろん、今もその戦闘の楽しさについ没入し、夜にプレイを開始し気づいたら朝だったと言う事も多々です。
 しかし。しかしですよ。FFタクティクスを語ると必ずと言っていいほど、忍者に白刃取りつけて二刀流でボッコボコにしてやったとか、戦闘システムに特化した話題に終始するのが年末の飲み会とかだったりしますがあなどるなかれ。戦闘システムはもちろん、ストーリーもけっこう練られていて、え? コレファイナルファンタジーじゃなくね? ってほど大人なシナリオになっています。
 宗教あり、国家間の政治的やりとりあり、失われた先代の歴史をひもとくサウンドノベルありと、これ子供がやっても1ミリも理解出来ないだろっていう内容で、当時中学生の僕はストーリーはおいといて戦闘だけ楽しむと言う子供スタイルをとっておりました。
 んで、大人になってやってみると、これが深い。戦争で疲弊していく各国とか、戦火の犠牲になった民衆達が難民となって他国へ亡命する、ゴルターナ公とラーグ公の高度な政治戦やら、それを裏で操る教会やら、じつは今までみんな信じていたグレバトス教はまゆつばもののねつ造された記録だったとか。妻なんか各国の要人とその周囲の関係をメモして整理してましたからね。これ、大学の論文とかでまとめたら意外に評価されるんじゃないかと思います。
 というわけで、本日は小説の作業としてはプロットを書くだけで終わってしまったのですが、まあこれはこれで勉強になる、とか思い込みながらFFTをやってました。徹夜で。ええ。30過ぎてゲームで徹夜するとか終末感満載ですが、悔いはしていません。みなさんも一度プレイしたらいかがでしょうか。人物相関図をまとめると、ようこれをゲームにしたなという感動が襲ってきますよ。忍者が強いとかそういうレベルで終わってちゃダメです。30になったらFFTのストーリーも楽しめるようになりましょうよ、ね。いや小説書かなかった言い訳じゃないですよ。本当ですよ。
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