真実を語らない唇

僕は答えを知っている。
答えを知っているのに聞いてしまう僕。
その答えに自信を与えて
その答えを確信したいから。
いやもしかしたら答えではなく僕自身に。
いやもしかしたら君と僕との間に。
自信がほしくて
確信したくて…。
僕は答えを知っている。
答えを知っているのに聞いていしまう僕。
なんでもない質問。
どうでもいいようなこと。
それでも真実を語らないその唇は
僕に不安を与える。
どうして。
今日も心の雨は止まない。


グラグラグラ。グラグラ。

揺れる。揺れる。
地震?
揺れる。揺れる。
揺れたくない。
揺れたくないのに揺れる。
やっぱり地震?…
いや揺れるのは
揺れてしまうのは自信。
いつからだろう。
いつからこんなに弱くなった。
いつからこんなに泣き虫になった。
いつから…
揺るがないもの。
不安。
ヘタレの証。
心の雨。


継続・努力・無理・自信・雪・雨

継続は力なり。
それを可能にすべく必死に進む。
それを努力と呼ぶ人あれば
それを無理すると捉える人あり。
雪が降り続けるように
進み続ければそれは努力か無理か。
自然、本能、、、、
そういったもの。
継続は力なり。
継続することの難しさ。
目標、期間のない継続ほど難しい。
目標を失えば継続は終わる。
目標を失わせれば継続されなくなる。
二人の降らせた雪の継続はアスファルトに積もった。
あと少しで雪だるまが作れるほどに。
しかし春の訪れと共にその雪は溶かされ
作りかけの雪だるまは跡形も無く消える。
ただ一つ残されたのはその場所に雪だるまがあったという思い出と
雪が足りなかったのだという後悔。
僕はもう雪を降らせることはできないのだろうか。
雪を降らせる自信がない僕は、、、
周りで降るたくさんの雪
僕は一人心の雨を降らせるだけ。