ということでこの前、その筋では有名なAVショップ、桃太郎書店(瑞穂店)に行ってきた。
という一見最低のクダリで日記を始めると、多くの方が嫌悪感を抱き、ネット上だけでなく現実でも僕を叩き始めるので待って欲しい。待って、一度よく考えて欲しい。
お前ら僕を軽蔑しちゃう組の方たちとて、AVの一本や二本見たことがあるはずである。無いとは言わせない。無いは無いで奇妙であることを皆分かっているはずである。なので男にはこう言う。「お前らだってAV見るくせに」。また、女性ならば「男の子だものね」などと自分は男というものをまったく分かった気になって鼻を鳴らしている奴ら。そいつらに「じゃあ僕がAVショップ行ったところで、何の弊害があるってんですか!」ってヒステリーにわめく。それが僕に残された唯一の抵抗の道、のように思える。
待て。違う。問題はそこじゃない。例えば、殺人犯などに、「お前も殺人犯したから、俺、お前殺していいよね?」などと言い寄れないのと似ている。そんな目には目を、歯には歯をという次元の話ではない。誇りの問題だ。
考えろ。まず軽蔑することしか知らぬ男共。お前らが始めてAVを手にしたときのことを考えろ。十中八九、それは友達の兄貴のものだったり、運動場の裏で拾ったものだったりしたはずだ。つまり、お前が自分の恥と金を代償にして手にしたわけではなかったはずなのだ。無論、例外はある。年齢詐称してまでツタヤやゲオなどでAVを借りまくっていた、猛者もいることであろう。しかしそれは10パーセントに満たない例外であることは、想像に難くない。
そして汚れを排することが唯一の正義とお考えのクソ婦人達も考えろ。お前らは汚れを一切知らぬことを崇高のものと考えておきながら、アレの下手な男を小ばかにし、それで優位に立ったかのように錯覚する。この行動における矛盾、汚れを嫌うくせに、汚れを知らないとできない行為を知らないことへの罵倒。これぞ女心の複雑なところ。って阿呆。どんなヒステリーじゃい。
夜な夜なの欲求を満たせるのも、円満な夫婦生活で離婚を防いでいるのも全てAVがあるが故である。そしてそのAVを死地(AVショップ)からお前らの性生活に持ち込んでいるのは常にAVを買ってくる勇気ある先駆者達である。つまり、お前の兄貴とか、マニアックな叔父さんとかのことだ。
さあ、そこで。僕はその死地へ繰り出す側へとついに第一歩を踏み出したわけ。批判なんかさせねえ。なぜって? 俺は言ってみれば危険な野生動物の毛皮を狩ってくるハンターに等しい。して、お前らは「毛皮反対―!」と正義満面のバカ面で叫ぶ、毛皮のコート着たブルジョワ階級といったところ。一体どちらが愚かなのかね。
とまあ、一しきり言い訳を吐いたところで早速AVショップの話ですが、入店して早々、目の前に「あかり 9歳」という衝撃的なポップが飛び込んできたので、自信がゆらいだ。入り口にこれってどんなハードルなんすか。
あかりを尻目にズンズン奥に進んでいく。両サイドから、一面に埋め尽くされたエロスDVDが僕を精神的に圧迫する。思わずナニが立っちまいそうになる。かと思うと、「盗撮!」というこれまたストレートなポップに、田代まさしの似顔絵がついていて危うく吹きそうになったりする。妙に似てるのがツボだ。才能の無駄使い。
さて、エロスの毒気に犯されながら店内を見回す。時刻は昼の2時。堂々とエロスDVDをドッカドッカ買ってくサラリーマン。わしゃまだ現役じゃ、と言わんばかりの腰曲がりのお爺ちゃん。どうみてもアレな人にしか見えない人などがいる。一瞬、柄にもなく「うわあ」とひいてしまうところだったが、よく考えると、僕も周りからアレな人に見えてるんだろうと気づく。途端に寛容な気分と、反社会的な気分がごっちゃになり、どうでもよくなる。いいだろ、別に。昼にAVショップ行ったところでよ。あ?
アレな僕の狙う獲物は勿論「杉山圭」である。杉山圭の「超乳暴女」izm 8400円を手に入れるのが今回の目的である。8400円。高すぎである。通常DVDっつーのは3000円も出しゃ買えるもんだが、流通量とインディーズDVDという都合上、この価格設定。分かってはいるものの高い。クロノトリガーが11400円もしたときの感情と同じものが沸いてくる。足元見やがって。
が、ない。超乳暴女がないのである。こんなにたくさんの、それこそ学校の図書室ぐらいAVがある店に超乳暴女がない。ワケが分からない。超乳暴女。僕はこのためにわざわざ定期の外れた新瑞橋まで出張してきたと言うのに。ノー超乳暴女でフィニッシュ? 冗談じゃない! 超乳暴女がない桃太郎書店なんて何の意味もない。いや、超乳暴女のない僕の性生活なんてそれこそ無為だ! 自慰だ!
ウェイト。ちょっと待ってくれY平さんよ。あんたは超乳暴女という作品が好きなのかい? それとも杉山圭自体が好きなのかい?
ハッとした。そうだ僕は……違う。杉山圭が好きなんだ。木を見て森を見ず。本質をとらえそこなうとこだった。あぶないあぶない。杉山圭さえ出ていれば、その作品が何であるかはどうでもいいはずである。無論、別の女優ではそんなことはない。杉山圭であるからこそ許される最大の譲歩である。僕はそれほどまでに彼女のことを特別視している。
ということで、超乳暴女はやめて「爆乳爆尻 杉山圭with 素人4人」を購入。最高です。特筆すべきは「爆乳爆尻」という最高にクールなタイトルです。一体全体、このタイトル考えた奴はどこの大手請負のコピーライターだろうか。これほどまでに端的に内容が分かり、インパクトの残るコピーはない。
帰りしなに、とりあえず桃太郎書店の会員カードだけ作っておいた。ところで1回聞いときたいんだけど、ねえ、僕どこで間違ったのかな?
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ハーゴン倒したら書く……! By Y平
更新停止して、もはや一ヶ月以上経ったんですが皆さんどうですか? 僕は死んでます。ええ、いつもは冗談で「死にたい死にたい」言ってる僕ですが、今回ばかりはどん底に沈み、怠惰と自己嫌悪の澱の中で何もせず、布団を押すためだけに生きていると言った状態が幾日も続きました。そして部屋の外には悲鳴をあげて発狂する母親、ズタズタに引き裂かれて目玉が飛び出した猫が一匹。僕の枕元には刃先がこぼれた果物ナイフ、壁はその果物ナイフでザクザクと傷がつけられ、壁紙がベロリとはがれおち、それと同じような感じで僕の左手首もダラリと皮膚がこそげ、ジュクジュクと赤茶けた、膿とも血とも言えぬ妙な液体が流れ出ている。性的な生臭い匂いと血と、僕の体臭が混ざり合った部屋の匂いは、訪問者に嘔吐感を揺り起こして寄せつけない。そんな生活ですわ。
ただ、そんな僕でも支えてくれる人がいた。暖かい友人達に励まされ、何よりこんなゴミクズ同然の僕を見捨てずに、なおも支えようとしてくれたあの人……たくさんの善意に囲まれて、ようやくゴミダメのような部屋から出ることができた。久しぶりに我が家の明るいリビングルームに顔を出してみると、そこは真っ白な陽光につつまれたいつもの場所。洗い立ての真っ白なカーテンが秋風にひるがえり僕の顔にかかる。思わず目をつぶり、眩しい光に目を細めながら再び目をあけると、そこには微笑を浮かべ立っているみんなが。ふとカーテンの側を見やると、死んだはずの猫が座っていて、「にゃあ」とのん気な鳴き声をあげた……気がした。僕は……一人じゃない。
と言う風に悲劇的クソハッピーエンド(まさに喜劇!)をインターネット上に書きなぐり、よく分からないけど「みんな大好きだーーーーーーーー!!!!」とかすごいテンションの言葉で括れば、最高にセンセーショナルなブログ更新復活となるわけで、もっとも熱いブロガーのトレンドですわ。ということでいきましょう、せーの。みんな大好きだーーーーーーー!!!!!
とか言ってみてえー。おくびもなく、復活です☆(キャピ)とか言ってみてえー。有名人っぽく復帰してみてえよー。ねー、どーすんの。どうすればエセ有名人を気取れるん?
というか実際、そんな悲劇的更新停止は一切なくて、理由は単純にドラクエ2が難しすぎた。
いや、ほんともー、急にドラクエ2がどうしてもやりたいってんで、めっさファミコンやってたわ。軽い気持ちでやったら、全クリせねばならないっていう使命感に燃えちゃってね。んで、ブログも書こうかなと思ったんだけど、「ブログ書くよりハーゴン倒そうぜ」とかなんとか。腕白な僕が話しかけてきたからさあ大変。おかげでブログは停止停止の閉鎖寸前。おまけにFC2ブログ様の野郎が、勝手に変な広告をトップページに貼るわでてんやわんやですわ。
んでもね、ほんとはブログ書きたかったの。これはブロガーにありがちな「読者が待ってるんだぜ」的な錯覚として書きたいと思ったのではなく、一途に趣味として書きたかった。だもんで、「ドラクエ2が終わったら書くから……!」みたいに内なるブロガー僕に言い訳しながらファミコンやってた。例えるなら、夕方にファミコンやってる小学生。母親が「ごはんだよー」とか言ってきて、「あと1機やったら食べるから!」とマー君は叫ぶ。しかし母親は聞く耳持たず、お玉をガンガン鳴らしながら猛り狂う。マー君、必死になおも叫ぶ「あと1機! 1機だから!」ていう昭和のやりとりみたいな感じ。
したらドラクエ2、全然おわらねーのな。シリーズ最凶の難易度とか言われてるし。そんなん知らねーよ。ハーゴンに負けては戻り、負けては戻り。時にはザコキャラにザラキで一瞬で全滅して戻され、堀井雄二に殺意をいだいたこともあった。そして、運命の刻――ハーゴンを倒した! やったあ~! これでブログできる! したらさらにラスボス出てきた。へえ、シドーっていうんだ……
そんな感じで「ハーゴン倒したら書くから……!」が、「シドー倒してから書く……!」にナチュラルシフトしていく。件の例えで言えば、「あと1機やったら!」が「このステージクリアしたら!」にシフトした感じか。そろそろお母さんがファミコンのコンセントを抜き始める時間帯だが、ブログはコンセントを抜かないので僕の暴走は止まらない。
という一ヶ月。今考えるとやはり悲劇的な更新停止でしたね。涙と挫折の復活劇。正直、シドーがベホマ唱えたときは、「ブログ再開は無理かもしれん」と心が折れそうになりました。ということで、ドラクエ2クリアしたのでまたよろしくー。
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