【日記】エッセイ公募書く。あと読書感想文

 今日は公募用のエッセイを一本書いた。800文字。公募用に書いたと言うと少々仰々しく偉そうな感じがするので公募用に作文をしましたと言った方がよいかもしれない。昔から、素人でちょっとウェブにチラ裏日記を書いてるだけで、文章を書いてます(キリッ)とする自分が嫌だったので、これからは作文をしていますと言う事にしよう。文章という単語も使わない。何かプロくさくてそれを生業にしているようなニュアンスに聞こえる。激しくおこがましい。
 そんなことはおいといてエッセイ800文字。これがまた難しい。800文字なんて短すぎる。どう考えても書きたい事の半分も書けない。ハルヒだったら、キョンが北高の坂道を上りながら一人で独白している場面の途中で終わる量だ。まあだからこそ、短く簡潔な文章で書きたい事を凝縮させる必要がある。ライトノベル作家に書かせたら、意外と落選するのかもしれない。
 30分ぐらいで書いてしばらく寝かす。にしても、どう考えてもつまらん。原稿用紙2枚とかいう縛りがどうも小学校の読書感想文という雰囲気を帯びてて、破天荒にできない。やっぱりヘタクソなのね僕は。明日もう一度このプロットで最初から書き直すぐらいのノリで推敲しよう。いや、プロットも変えよう。やっぱり駄目だこれは。「○○なところが僕はすごいと思いました。(まる)」調の駄目な読書感想文と何ら変わらない。書き直しじゃ書き直し。
 そういえば話は変わるが小学校の読書感想文には苦い思い出がある。小学3年生のときだったろうか。国語の時間を2時間ぐらい使って3枚以上の読書感想文を書く課題が出た。みんな口々に嫌そうな声をあげながら、本を持ち寄り感想文にとりかかる。クラスに一人はドラゴンボールとかを持ってきて怒られるのはお約束だ。
 黙々と書いていたのだが、3枚なんて余裕でオーバーした。次々と原稿用紙を取りにいく僕を見ながらクラスメートは「やっぱY平はすげえな」みたいに僕を賞賛する。その頃はチャレメで勉強できるキャラで通っていたから、心底ドヤ顔でいた僕は、さらに書くペースをあげ枚数は9枚にもなった。
 ただ一点、僕も途中で気づいていたのだがこの感想文には難があった。感想がまったくないのだ。感想文なのに感想がないとはいかにと思うが、なんとこの感想文、ただ課題の本を丸写ししていただけだったのである。
 「?」と思う人もいると思うので補足しておくと、当初の僕の目論みとしては、あらすじを抽出して随所で自分の感想を入れていこうと考えていた(今となってはそれは感想文として駄目な典型だと思うのだが)。ところが、アホだった僕に「ここが物語の主軸」という判断ができるはずもなく全部の文章が大事に見える。結果全写しをするしか方法がなかった。児童本とはいえ、9枚で収まるわけはないので、はしょるところははしょっていたと思うのだが、2時間という制約上、写すので精一杯でろくに感想は入れられない。Y平すげえ、9枚目だぜ。なんだってあんなに書く事あるんだよ。と気持ちのいいヒソヒソ声が聴こえる一方で、僕は気づいていた。「あ、これ感想文じゃない」と。
 本を丸写しとか。まるで活版印刷技術のない頃の学生である。途中から方針がまずいと気づいてはいたものの、結局時間がなくて書き直すこともできず、そのまま提出した。僕が9枚も書いたということに周りは騒いでいたが、僕と先生だけがこの感想文がどんな感想文より駄作だということを知っていた。また、丸写し自体も時間がなかったため完璧ではなく、物語のラスト50ページぐらいが「そして色々あったけど、きょうりゅうくんはぶ事に家に帰れました。」で端折られていたため丸写しとしても失格の作文だった。その年の国語の成績がよくなかったのは言うまでもない。
 それを鑑みると、これは駄目だ。書き直そうと思える今はちょっと成長したのかもしれない。あの日の苦い経験を糧に必ずこのエッセイを締め切りまでに完璧にすることを誓う。
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日記を書きたい

 日記をこれから少しでも書こうと決意したので書く。面白いに違いないから書く。もちろん僕は「文章を書きたい! 書かないとやっていられない!」的なスタンスを持っている訳ではないので書いている最中が面白いのではない。あとで見返すと衝撃的に面白いのである。というのも過去の日記の端々を見返すと、確かに僕だった人の人間性がありありと現れている。なんかこう、黒い人間性。居酒屋で「好きな作品は人間失格と罪と罰です、ええ」とか「あれは精神の結晶です」とか物知り顔で披露しては女子を引かせているような内向的な人間性が出ている。精神の結晶、とか(笑)。
 昔、星々の悲しみっていう小説で、それをどや顔で言ってたキャラがいたっけ。面白いのはそいつは学生ではなく、医学部を志す浪人生だった点。なんとなく分かるよね。高校卒業して大学に入りたてか入る前、現実逃避から小難しい海外の小説を読んではそういうこと言ってみたくなるんよね。キリって感じで。本を読んでる僕に向かって何を読んでるの? と可愛い女子が尋ねれば、「アンナカレーニナ」と気怠そうに答える態度。あこがれたわそういうの。で、やってたわ。やってたけど何もなかったわ。そう、何もないのがよい。そこから村上春樹的なラブストーリーが展開されないのがよい。アンナカレーニナを読んでいたって、何が起こるわけでもないんだよ人生。でもきっとこのインテリな僕にはそういった図書館の知的ハプニングから何かが始まるに違いない? っつって夢想する浅はかさ。それがいいよね。そういうおバカさはあの年代の特権か。そもそもアンナカレーニナは名前しか知らない。実を言うと作品名か作家名かすら分からない。しかしアンナカレーニナという言葉のインテリ力。これは使わない手はない。浅はか!
 そんなことを言いたいんじゃない。とにかく日記を読み返すと面白いのである。アンナカレーニナ(キリッ)とか図書館で言っちゃう奴の日記がつまらないわけがない。社会人になってから、自分の日記を読み返すととても面白い。会社があるのに徹夜して自分の日記を読破したこともある。アンネの日記でアンネが自分の膣の話を延々と書く日があるが、それに肩を並べるほど面白かったのである。自分の日記が、ですよ。もう自分の日記でこんなに楽しんでる自分が面白い。過去自分が書いた日記の文章を夢中になって読む26の俺。合わせ技一本! って感じでシュールなのである。
 断っておくと、決してコンテンツそのものが面白いわけじゃない。過去の自分から出るたまらなく黒い臭気が好きなのである。あ、こいつ暗そうだなーっていう感じ。いや、嘘ついたわ。すっげえ面白い。こいつと飲んだらきっと楽しいだろうなーって思う。いや、楽しくはなさそうだわ。楽しくなさそうってのが楽しいわ。あの頃は若い奴の中で一番面白い文章を書くと自負してた。さぞ自分は面白いでしょ? ってドヤ顔でブログとか書いてそうな学生たちを総じてバカにしてたわ。僕は君たちとは違うとか心の中でほくそ笑む過去の自分。高慢。暗い学生生活を送ったのでしょうね。
 というように未来から「あの頃は気持ち悪かった」と振り返る行為そのものが楽しい。アンネの日記なんかより自分の日記が一番楽しい。高慢な意味ではなくて、読み手が自分だからこそ面白い。また、こうやって偉そうな態度で日記を綴り、「過去の勢いのある頃の俺は面白かったなあ」と振り返るのが更に未来からの自分にとっちゃかなり面白いものとなろう。「昔はうちのじいちゃんは偉い軍人さんやったんやで」とかシミジミと語るおばあちゃんの横で、鼻くそほじりながら「ふーん」とテレビを見ている孫。ちょっとませた子供だったら、昔の話をたくさんし出したら老化の始まり、今を生きろよ今を、と偉そうに思ってるかもしれない。ちょっと気取った大学生だったら確実に思うね。まーた始まったってなもんよ。それを今僕がやっちゃってるのがね、楽しいよね。おーい未来の俺ー? 見てるー? 4年前ぐらいだったらこのブログも2000PV/日ぐらいあったんやでー? ほんと面白かったよねー昔の俺。「どっ」(ここで未来の俺、爆笑)。
 つーことで未来の自分に向けてっていう意味で日記を書きたい。決して夕方に森博嗣の日記「MLA」を読んだから「俺も日記書こっ!」と思った訳ではない。断じて違う。森博嗣の小うっとおしい文章の中に憧れを抱いちゃいないんです。ただし僕は熱しやすく冷めやすい人間なのできっと明日は書かないでしょう。どうせ明日書かないなら今日はもういいや。強いて日記的なことを書くとすればそうねえ。今日は半身浴をしながらMLAを読んだわ。森博嗣はあんなに偉そうに日記書いてるけど、あれも森博嗣自身がおじいちゃんになって見返したらさぞ面白いんだろうな。現代の森博嗣の日記を読んで、こいつと飲んだら楽しくなさそうだわい。とか思うんだろうか。思ってほしい。僕も森博嗣も同じ次元の人であって欲しい。分かるだろこの気持ち。
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ショッピング日記

 今日は朝起きて彼女と電話。彼女の九月唯一の休みということで、大通りのパルコで買い物をしようということになる。集合は僕の部屋。ひげ剃りをして部屋の掃除をしてぐだぐだと待っているとR君が部屋にやってきた。彼女が来るんだけどな……と若干嫌な顔をして追い出そうとしたが、タバコすおうぜと言われれば無下に追い出す訳にはいかない。R君と吸う煙草はうまい。タバコをすってまったりとしていると、彼女がやってきた。飯を食っていないということでまずはオムライスのうまい喫茶店でオムライスを食べようということに。なぜかR君も寂しいとか言ってついてきた。喫茶店。天井のところでなんかプロペラみたいのが回ってるオシャレな店内で、R君の与太話を聞く。R君は今日の夜女子と二人で飲みにいく予定だと言う。本当は僕も行く予定だったのだが、彼女が九月最後の休みと言うことで、彼女を優先させていただいた。「君の力が必要だよー。彼女も一緒でいいから来てよー」とオムライス食べ食べ恨み言を言っていたが、大丈夫。僕なんか役に立たない。僕がいたところでベジータ戦でヤムチャがいるかいないかぐらいの影響力しかない。君が悟空だ。っつってデザートのケーキを食べた後R君を置き去りにして彼女と二人、大通りはパルコへ。
 天気はよいが、大通りに出ると肌寒かった。たぶん気温は10度台に突入している感じ。東京の最高気温が31度だというのに相変わらずの札幌の魔都ぶりに恐ろしさを覚えながら歩く。パルコ到着。白基調のまぶしい店内を見渡すと、もうみなさんオシャレ。オシャレに必死。ハワイ帰りの芸能人の如くでっかいサングラスをつけた足の綺麗な女子やら、なんかこう自分のファッションセンスに自信を持ってるからこそ着れる、堂本剛が着てそうな奇抜なファッションの男子やら、みんなかっこいい。一方の僕はジーパンにTシャツ、サンダルというあまりにパルコに溶け込めないファッション。分かってる。俺だってこんな格好でパルコ歩くのって微妙だなって思う。ただ言わせてもらうと、パルコは僕の家から近い。お前らだって、家の近くのスーパー行くのにドレスなんて着ないでしょう? 僕だってその感覚なの。パルコが家から近すぎるが故に、わざわざ着飾る気力が起きない。コンビニ行くような感覚でパルコに行っちゃう。逆を言えば、パルコ=コンビニの感覚を持ってる僕こそ一番のチャラ男だと言えるのではあるまいか。え? 言えない? あら。そう。
 まずは彼女の化粧水を買いにオルビスへ。地下二階、化粧品売り場が近いせいかライトなキャバクラのような匂いがする。エスカレータをおりると、時計屋さんが目につく。何気なく彼女と時計を見ているとさすがパルコの時計というべきか。かっこいいのである。なんかこう、高校時代勉強しかやってきませんでしたっつー男子高校生が大学入学祝いにばあちゃんから買ってもらうような固い感じの時計ではなくて、流行を作ろうとする気概が感じられる時計がずらり。中でもテラテラの黒ベルトにピンクの文字盤を備えたNIXONの TIME TELLER Pがかなりかっこいい。黒にピンクて。カジュアルにも使えるしフォーマルな場でつけていても、さりげないワンポイント的に手首に栄えるじゃないですか。ちょうど社会人のくせに時計を持っていなかったので即買いである。いや、いい買い物したね。どうでもいいがこうしてさりげなく日記上にリンクを貼ったりカジュアルとかフォーマルとか言うだけでオシャレであるかのごとく振る舞える。NIXONって初めて聞いたわ。まあでもだいたいカジュアルかつフォーマルとか言っとけばなんとでもなる風潮があったりしない? 店員さんですら、二言目にはカジュアルだかとか言うじゃない? ああいうノリ激しく嫌いなんすけど、どうですかね皆さん。え? あ、そもそも? 別にオシャレに見えない? あら。そう。ならいいわ。
 彼女は彼女で以前なくした時計が売られていたらしく、テンションをあげていた。でも手持ちがない……と浮かない顔をしている。あまりお金を貸すのはあれなのだが、せっかくなくした時計に再び巡り会えたことだし、と思って僕の時計と一緒に代金を立て替えた。喜ぶ彼女を見て満足。ただなんつーか僕はコンビニ感覚のサンダル履きのショボクレ男なので、お金払うときに店員さんに「キャバ嬢との同伴で買わされてんのかな……ウケる」とか思われてそうでならなかった。いや、考え過ぎとか言いますけどね。ススキノが近いここのパルコは明らかに同伴的な人たちがたくさんいるのである。本当に漫画みたいに買わされてるのを目撃したことあるから。三回ぐらい。
 オルビスで化粧水も買って満足げな彼女を横にちょっとメンズの服でも見ていくかなーっつってメンズファッションのフロアに行く。なんだかチャラいニット地のジャケットが売っている。マネキンが着ているのだが、どうしてマネキンが着てる服ってあんなにかっこよく見えるんだろうね。店に入ってあーでもないこーでもないと服を選ぶより、マネキンの着てる服が一番欲しくなるのは俺だけ? もしくは店員さんが持ってくる服をそのまま買うのは俺だけ? そんなわけで、マネキン至上説を持っていた僕は、これかっこいい……と物欲しそうな顔でジャケットを見ていた。したら店員さん登場。試着もできますよーっつって、鏡の前に案内してくれた。もそもそとジャケットを羽織っている間、カジュアルやら秋だからとか袖口がチェックの云々っつってファッション情弱の俺をいたぶる。ひいい。その自信に満ちた顔が恐いの僕は。ジャケットを羽織って、鏡に映してみるとなるほど中々よろしい。ただ難を言うとサンダルがかっこわるい。うーん……と微妙な顔をしていると、何やらさらにマシンガンで用語をしゃべってくる。さあ、どうっすかねえなんて店員さんのほうを見ると、僕のほうなど一切見ずにずっと僕の横にいる彼女に説明してる。なんと。着るのは僕だというのに? 僕に説明してよお姉さん。ものも言えない幼稚園児に七五三の服を試着させてるわけじゃないんだよ。着る本人を無視しないでよ。いや、サンダルだけどさ。ファッションとか分からなさそうだけどさ。コンビニ感覚でパルコ来るけどさ。本人にこのジャケットの良さを伝えてよ。店員さんのあまりの僕への無視っぷりに萎えた僕は、「いやあ、やっぱサンダルがかっこわるいんで」とか訳の分からないことをもごもご話してジャケットを返す。店員さんはきっと「はあ?」という感じだったろうが、どうでもよい。オタクっぽい彼氏とチャラい彼女がカップルでショップに服を買いにきた場合、チャラい彼女をのせて買わせようとするやり方は気をつけたほうがよい。著しくオタクは傷つくのである。
 その後、パルコ内のビレッジバンガードへ。ビレッジバンガードはちゃらくてもオタクな彼氏に優しい気がするので落ち着く。「今日の猫村さん」の別シリーズ「カーサーの猫村さん」が売っていたのでこれまた即買い。ついでにJ-POPのミックスCDが売っていたのでそれも買う。いろんな有名曲が別の歌手によってアレンジされている。リライトとかロビンソンとかロマンスとかがカッコ良くアレンジされていて、たまらん。こういうアレンジ曲って本家の曲より良く聴こえるけど、本家の曲の良さ+名曲が別の顔を見せる興奮+思い出補正でよく聴こえるのよね。とくに思い出補正が高い。おもひでぽろぽろ。
 パルコを出るとすっかり薄暗い。小腹も空いてきたのでガッツリ飯を食べますかってんで、ホルモン中毒に行く。北海道って牛肉を出す焼き肉屋がかなり少ない気がする。道民は焼き肉=ジンギスカンなので、牛肉ってほとんど食べないのね。そんな中ホルモン中毒には牛肉がちゃんと用意されていたのでありがたい。カルビサガリとリブサガリを炭火の七輪で焼いてビールとキムチと白飯で流し込む。ぐへえ、うまい。死ぬ。ただ、僕らの席の横の窓が開いていたので風で煙が店内のあちこちにまき散らされる。七輪の上に換気扇があるはずなのだが、吸引力が弱く余裕でスルーして風下のお客さんたちをいぶす。あらまあ、申し訳ない。
 家に帰ると、女子と飲み会を終えてべろべろに酔っぱらっていたR君がベットで寝ていた。鍵が開いていたので入って寝ていたという。様子を見るに女子との飲みはおおむねうまくいったらしい。さびしかったーと言いながら僕の彼女をベットに引き寄せイチャイチャしていた。彼女とR君は僕がいないときにアマガミを一緒にやって徹夜するような仲だ。だからこうして彼女にイチャイチャするのもあまり気にならない。なんだかんだ三人で遊んでいるときが一番楽しいんよね。ベランダでタバコをすぱすぱ吸って部屋に戻ると、R君は僕の彼女の膝枕で熟睡していた。僕はR君の尻を思いっきりひっぱたくとパーンと言う音が部屋に響きベランダから逃げて拡散していった。
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【日記】三日坊主とか神様とか

 三日坊主だ。毎日日記を書こうとして3日連続で日記を書いたのだけれどその後に死んだ。3日連続で書いた後の突然の更新停滞。更新しなくてすみません(> <)だとか言う必要はないけれど、この責任感のなさは死ぬ。責任? なんで責任なんていったのだろうか? この日記を書くという行為に責任があるのだろうか? 日記を書かなきゃいけない責任ってなんだろうか。僕の責任はただの日記を書くという行為までにも生まれなきゃならないのだろうか。どこの大作家様でありましょう。  されど日記を書かなければ。三日坊主はよろしくない。100歩ゆずって日記を書く責任というものが生まれるとするならば、次のようなシーン。ちびまる子ちゃんで8月31日にまる子が「夏休みの宿題、絵日記書いてないよー」などと家族に泣きつく場面を想起する。まる子の絵日記を見ると、夏休み一日目にはやる気のある大作が書いてあるが、二日目では時系列と起きた事柄が羅列してあるだけの簡素な文に様変わり。3日目では「今日はとくに何もありませんでした」と明らかにやる気のない文でお茶を濁し、4日目以降は見事なまでの白紙→「まる子ー!」となり日曜のお茶の間に失笑が起きる。よくあるお話。まる子の責任感のなさに聡明なる諸兄は彼女を卑下し、悦にひたるのである。すなわち今の僕はとってもまる子しているので? 皆々様に下に見られている?  バカたれが。棚上げもいいところ。世間様が3日坊主の無責任のまる子に対して侮蔑のまなざしを向ける一方で「一日3分 やせれるダイエット」だとか、そういうの流行っているじゃない。流行ってそして、みんな1日3分ができずに太ってたりするじゃない? 糞が。大人は子供に日々の継続と責任感を強制しながら、一方で1日3分の腹筋すらできないんだぜ。1日3分とか、ウケるんですけどー(CV:TARAKO)。なんという無責任、大人。  しかし責任責任と声高に叫び始めるととたんに意見を翻すは大人の特権。ここで一発最終兵器「がんばらなくていいんだよ」が発動。責任感も大事だけれど? それだけがすべてじゃないとか? 抜かす。鬱病になっちゃいますからねー寝食忘れて仕事とかがんばってたらねー、とか。カス野郎。どっちだ。責任感持てとかがんばらなくていいとか。どっちか。子供が混乱するでしょう。ここで思わぬ子供の反撃にまごついた大人は必殺の二の太刀発動。「バランスが大事よね」の太刀が発動です。頑張り過ぎもよくないのよ。要はバランスですよバランス、だなんてしたり顔で言うのはてめーか? ある程度はがんばって適度に力を抜けばいいんだよー、とかできる方は言いますけれどもね。どうすりゃいいのよ。頑張るか頑張らないのかどっちかにしてよ。全力で死ぬか全力で生きるかしかできませぬよ不器用な人たちはね。  かようにしてバランスとか言う言葉がでてくるとめんどくさいわ。んでもここが宗教だと一発解決するから楽しいです。神様がこういうからこれは正しい。とか自信を持って言えますからな。神様が頑張らなくていいと言ったからと言わば子供も納得する。いわば公理ですよ公理。神様の教えという定規があるから、これが正しい、これは正しくないなんて判断つけれる人もいらっしゃいますわ。して、僕の神様は……? いたっけ神様? 特に何を信ずるわけでもないっすからねー。これでは死んだらいいのか生きたらいいのか判断つきませぬぞ。これは困った。  一万歩譲って神様を探すとすれば、それは日頃お世話になっているお客様です! 仕事をくださり、僕たちを成長させてくれるお客様にどれほどの感謝をしてもしきれません! もう一度言います、お客様は神様です! とまあ、ブラック食品関係のみん就掲示板に書かれてそうなことも書きますけど、まあお客様は神様です。僕は神様から与えられた仕様書をもとに、設計だのプログラミングだのするのですが、考えてみればこの仕様書ってやつは教典のようなものよね。聖書ですよ。だので聖書に書かれていることに反するのは神様に反するも同義。仕様に応じられない、納期を守れないなどと言うのはメッカに向かって祈りながらBBQするようなもんですよ。これはいけない。神様の御心にそわなければ! がんばれがんばれ! 責任感を持て! 働け、俺! んでも? 別の神様であるイエス様などは許したまえと説いているし? 許されるんじゃねえかなあ休んでも。あ、許されない? そうですか。宗教戦争でもいたしますかお客様。 【ニコ動、実況してます。】
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【日記】梅茶漬けがうまい

 今日が終わりましたけど特に何もなかった。しいて言えば仕事があった。仕事しかなかった。もはや僕が見るこの世を端的に表すならば、会社があって僕がいる。という感じ。聞こえはいいね。3流コピーライターなどがいかにもどや顔でリクルートなどに載せてそうなフレーズではあるまいか。くそが。先に見えるは地獄道。会社があって僕がいる? 会社と僕しかいないのかい? もし世界が会社と僕しかいなかったら? 世界の人口が100人ならの亜種かなんか? 会社の床にキスして寝てろ。
 何かなかったかと再び鑑みれば、朝食べたお茶漬けがとてもおいしかった。梅茶漬け。乾燥した梅の果肉がお湯をかけてじっくりととけていく感じ。パリっとしたきざみ海苔が湯気でふやけてふにゃふにゃになっていくと同時にたちこめる塩味のきいた梅の香り。急いでそのまま口にかっこめば、やわらかい米たちがもぎゅもぎゅと舌の上で踊り、ときどきスッと鼻を通る梅の酸味が朝のねぼけた脳みそに心地いい打撃を与えてきた。至高の味。仕事に打ち込むと、たかが梅茶漬けにこんなに幸せにさせられるんデスネ!
 などと、あんたらはリクルートやみん就などに広告を載せたらよいんじゃなかろうか。OB訪問してきた「とりあえずSE」とかアホ面かましてる就活生に、「いやあ、梅茶漬けがおいしくてね」とトクトクと語ればいいんではないだろうか。いいね。夢と希望にあふれたふりをしている「とりあえず」の就活生たちに梅茶漬けのおいしさを伝えたい。「仕事のやりがいはなんですか?」と問われれば、梅茶漬けが美味しく食べられることと答え、「仕事をやっていて一番うれしかったことは何ですか?」と問われればお茶漬けの中で一番うまいのは梅茶漬けだということが分かったことと答える。だってさー、その質問って自分を安心させたいだけの質問じゃない? 意図がわかんねーよ意図が。そんなことよりみんな梅茶漬け食えよ。と叫びたい。企業展とかで会社の説明員になってそう叫びたい。みんな梅茶漬け食えよーうらー! パイプいすを振り回し、他社のチラシをびりびりにする俺。固まる就活生。ガードマンに取り押さえられる俺。目が点になっている就活生。口を手で抑えて震える女子学生。梅茶漬け梅茶漬け気狂いのように叫ぶ俺。こうして「とりあえず」就職しようとしている学生たちのために人柱になるのだ。とりあえずで就職したらこうなるぞ。梅茶漬けしか考えられなくなるぞ。それでもこっちの世界に来たいかい? 仕方ないねえ。コッチヘオイデ。
 ホラーである。会社とはある種、日常的にホラーの世界に迷い込んでいるようなものだ。いつメールボックスから貞子という名の仕事がでてくるかわからないし、電話をとれば呪怨の子供がクレームとなって化けて出る。俺はそれらの非日常的な化け物に対して、さながら着信アリの柴咲コウのごとく「やめてー!」とオフィスの真ん中で座り込み叫ぶことしかできない。そう、ホラー映画にはそうそうハッピーエンドは訪れない。
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