絶望の足音が聴こえる

 仕事が難しい。やってもやっても新たな課題が出てくる上に、どんどんどんどん納期が迫ってくる。そしてここへ来て。同じソフトと設定をしているのに一方でできて俺の環境ではできないとか、一番面倒なやつに出くわす。昼は休み時間もいろいろ試行し、ビルドなどで少し空き時間ができたら他の設計をして、死んだ顔でぶつぶつと呟く。時々盗み見るツイッターのみがわずかばかりの癒し。そして夜寝る前に明日どうしようと震えるのである。とってもまずい傾向。またメンがヘラる。
 ヘラってはいかん。適度にストレスを解消しなければならない。どうするか。
cookingtemp.jpg
 やっぱりサーモンいくら丼ですよねー。マックスバリュで一皿321円。あまりにストレスが溜まっていたので二皿も買ってしもうた。
 何? スーパーのお惣菜かよってがっかり? いやいや君たち。北海道のマックスバリュのサーモンいくら丼、これ、別格だから。世界違うから。カッパ寿司しか食べたことないあなた達では想像もつかない旨さの極致だから。
 いや、ほんとなんでこんな美味いのか不思議です。鮮魚コーナーに置いてある刺身のサーモンよりなぜか美味いからね。なんで鮮魚コーナーよりいい味出してんねん。それでなんで安いねんって。突っ込みながら食べるのが至高。これこそ最&高のストレス解消なのです。北海道のマックスバリュにみんな急いで。俺が買い占めてるから。最高でいっぺんに3つ買ったことあるから。まじだから。
 サーモンいくら丼と、久しぶりにビールっぽいものを楽しみたかったので淡麗買って飲んだ。美味い。発泡酒だけど美味い。昔クレヨンしんちゃんでヒロシが「発泡酒じゃなくてビールがいいよう」って駄々こねてて、何が違うんだろうって子供ながらに思ってたけど、今、こうして金をケチって発泡酒を買っているとヒロシの悲哀が現実のものとなって押し寄せてくる。野原ひろし、35歳。俺、31歳。着々と追いつきつつある。ひろしを追い越したあとは白髪マンモス踊りに共感を覚えるようになるのだろうか。どうでもいいけど2杯目は飽きる。サーモンいくら丼の話ね。
 安い発泡酒を飲みながら野球中継を見る。妻にいろいろ解説しながら、今日も愉快な岩本勉さんと楽しく野球を見ることができた。そうしていたらCommon APIが動かないことなんてどうでもいいことに思えてきたのでやっぱりストレス解消って大事だよー。お金は大事だよー。命も大事だよー。

両親教室に行ってきた

 金土日と風邪で倒れてた。お久しぶり。
 さて、そんな倒れる寸前の金曜日は両親教室に行ってた。
 両親教室とは、出産前の夫婦が赤ちゃんが生まれた後の色々なお世話を体験できるという両親参加型の教室。オムツの替え方、服の着せ方、ベビーバスの入れ方、離乳食の作り方なんかを学んできたよ。
 まずはじめ。10組くらいの夫婦で一グループになり保健士さんからのありがたいお言葉を聞く。なぜか夫限定で自己紹介と赤ちゃんが生まれたらホゲホゲみたいなグループワークみたいなのをやらされる。ここへきて会社の研修みたいで嫌になるが、無難なことをすっと言って乗り切る。ここでどもる奴は普段の仕事ぶりが出てると思う。
 講義が終わると体験教室が始まる。擬似赤ちゃん人形をベビーバスで洗う方法などを実際に行ってみる。ベビーバスは重要なコミュニケーションの一環なのでなるべく人形に話しかけながらやるようにと保健士さんから指導を受けるがそこは普段茶太郎に話しかけまくっている俺。人形に向かって「わーい、気持ちいいね」とか「お湯かけるよー。あっついあっついだよー」などと赤ちゃん言葉で話しかけまくりクリアー。赤ん坊もウサギみたいなもんである。ここまでは楽勝。しかし盲点。赤ん坊めっちゃ重い。3キロを頭を支えながら湯船に浸し、もう片方の手で洗うの超疲れる。終わったら腰がおかしくなっていた。普段ジムでダンベルやバーベルを上げまくってるくせに3キロの赤ん坊で腰がやられる。一体何を鍛えているのか。これを鑑みるに介護職はマジでもっと高給であってもいいと思う。
 無事洗い終えた後、赤ん坊の服の着せ方もマスターし終了。なんか終了の合図とかなくて、みんな勝手に帰ってた。せっかく自己紹介したのに周りとの交流、ナッシング。まああれだよな。普段の研修もそうだけど、現代人は基本コミュニケーション取りたがらない。スキルだけ身につけて帰っていく。そのくせ我が子には社交的になれと教えるわけである。茶番劇。まあ楽しかったからよかった。その後39度の熱が出て死ぬ。

食欲が止まらない件

 朝。ちょっと早く目覚めたのでコーヒーを入れてバナナで朝食。信じられないことに実に5年ぶりぐらいに家で朝ごはん食べた。いつも会社で食ってるからね。朝の爽やかなニュースを見ながらコーヒーの匂いが心地いい。これ明日もやろう。ちょっと早く起きただけでこんなに気分がいい。
 会社。ソフトの性能測定が本格的に始まったのでずっと測定測定。ある処理とある処理のレイテンシをはかるんだが、遅すぎわろた。性能要件の10倍ぐらいの時間がかかってて荒れそうな予感。これ多分なぜか測定しただけの俺も後で詰められるんだろうなー。どうやって測ったとか根ほり葉ほりやられるんだろうなー。と一抹の不安を覚えたので詳細に手順を記載。さあ怒るなら怒れ。
 プチ残業をして帰宅。妻がみよしの餃子のチルドを買ってきていたのでそれを食す。美味すぎ。餃子15個ぐらい、ご飯3杯、サラダ、焼きおにぎり4つ、プロテインを胃に流し込む。確実に食いすぎている。最近体を大きくしたくてやたらと食べているんだが、週一でしかジムに行かないので単なるデブになる気がする。そして体重計も壊れてるので、今自分がどのぐらい体重があるかわからない。まずいです。でもね。弁当で米1合が食べれないと入団できないとかいう少年野球チームもある。渡辺直美は98キロを維持するために一日7食以上を食す。マッスル北村は「普通の食事」以外に、卵を20-30個、牛乳を2-3リットル、さらに鯖の缶詰を3缶、加えてプロテインの粉末300gを毎日摂取する。そう、やはりまずは食事からなのである。なので俺は今からラーメンを食べるよ。ずるずる。やたらでかいプログラマーってどうですか。気持ち悪いですか。

他責NGというブラック臭のする理念にズブズブだった時期があった

 就職活動していた時に、ワークスアプリケーションズというパッケージソフトを売る会社のインターンに行ったことがある。1ヶ月虎ノ門のビルに詰めて、自分の考えたシステムのデモをDelphiでプログラミングし、顧客役の社員に営業の売り込みをするという研修みたいなやつ。社員が結構エグくて、なんというか成長の塊みたいなギラギラした社員から、「これ、どういうことなの?」などと詰められることも多々あった。おまけに社長の牧野正幸さんがブランディングをものすごく重視する人のせいか、テレビ局まで入れて、この研修の内容をドキュメンタリーとして東京MXで放送するという徹底ぶり。インターン生にカメラが密着し、インタビューをしながら番組を作っていく。加えてこんなに勉強させてもらってる立場なのに日給1万円が出るという、普通の企業ならありえない内容のインターン。2回の評価テストがあって、プレゼンの成績が悪かったやつはクビになり途中で脱落となる。実にテレビ的。僕は最終プレゼンでC評価(B評価で内定)となり最終日まで残ったがあえなく脱落となった。だが、ここで身につけた自信とかハッタリ力のおかげでその後の就活は実にスムーズに進み、今の会社に入ることとなる。(入らなければよかった)
 んで、今はあるか分からないのだが、ワークスの理念に「他責NG」というものがある。インターン中、社員にクソほど言われたのだが、要するに、何か失敗してしまった時。それは誰々のせいだとか、環境のせいだとか、時期が悪かったとか色々言い訳を人は言うが、そういうリスクを全部把握できてなかった自分が悪いのだから、他責というものは存在しない。他責にする奴はクズだと。
 まあクズとまでは言われないが、1日1回、必ずこの他責NG理念で社員から檄が飛ぶ。今となっては本当に怖い会社だと思うし、離職率もハンパないので実際やばい会社なんだと思うけど、この理念には今でも概ね賛成している。
 今の会社に入って、やれ〇〇グループの責だとか、〇〇部長のカリスマがない、〇〇部は何もやらないとかそういう単語がいっぱい飛び交ってくる。文句だけはいっちょまえに言うが、自分では何もやらない自分を幹部社員か何かと間違ってるんじゃないかと思う輩も沢山いる。何となく嫌な雰囲気ですよね。もっとこう、プロジェクトがうまくいってない時に自分は何をすべきかを考えるべきで、誰の責かとかやってる暇はないんですよ。まともに仕事をしている人なら、責責言ってる間に何かするでしょう。何をやるにしても全員が当事者意識を持って、他人の失敗も自分の責任と思うぐらいの配慮を持って仕事をすると、多分どんなプロジェクトでもうまく回る。
 でも正直そういう働き方って全員が全員すべきではないと思っている。死ぬからね。精神的に。愚痴を言わなきゃやってられないと思うのも確か。そして昨今の自分の日記を省みるに盛大に人のせいにしていて、何だか恥ずかしくなったのです。ワークスのインターン後に入社したあの頃は、確かに他責NGを理念に動いていたはずなのに。変わりますよね。でも優先順位の問題だと思う。仕事が人生において何よりも大事と豪語する人はおおいに他責NGで動いて貰えばいいし、そうでもない人は無理にする必要もない気がする。この辺があの頃に比べて柔軟になったのかな? いや、軟弱になった? 正直入社1年目が一番プレゼンうまかったし、よく喋ってた気がする。すり減ってるよ。すり減ってるよ。会社のせいにはしないよ。他責NGだよ。マッチョな精神だよ。

毎日会社に行くこと

 残業をしようとしたら上司から帰れと言われた。ありがたい。今日は早く帰って、本当に間に合わなくなったら残業してくださいとのこと。本当に間に合わなくなったら手遅れなんですがそれは。
 でも上司のいうことももっともである。僕は入社して2年目から3年目あたり。連日のように残業して、連日のように体調を崩して休んでいた。5時間残業して次の日体調崩して有給とか会社の癌のような働き方をしていた。それで残業80時間とかやってたからまじで給与泥棒だった。それを考えると。毎日定時帰り、しかし絶対に休まない人が一番会社のコスパ的にいいのではないか。幸い今の部署は昼間に作業を邪魔するような人はいないし。携帯事業部の時は進捗を30分おきに聞きに来る基地外のPMがいたがそういうのはもうないもんね。なので目下の目標は毎日会社に行くことです。
 で、思ったのだけれど、毎日風呂に入る、毎日歯磨きをする、毎日勉強をする、風邪をひかない、そして毎日会社に行く。こういうことって小学生ぐらいの時は皆当然のようにやっていたのだけれど、大人になると途端に困難なことに思える。会社に行きたくない行きたくないと必死で思いながら子供には学校に行けという。これぞ二枚舌。子供よ、大人もだいたい怠惰だぞ。宿題なんかやってないで妖怪ウォッチやろうぜ! とかね。思ったよ。