ふわあ・・・やっと中間テストが全部終わった。
ずっと更新はDAIさんとぶんぶんさんにまかせっきりだったんで
今日は気合入れて書かねば・・
どーもY平です。
僕は、確かに今もバカな奴だけど、
昔の僕に比べたら利口になったと断言できる。
昔の僕は、ほんとにバカだった。
僕が高校二年生だった頃、バカ友の二村(仮名)と
なぜか長距離マラソンにハマったことがあった。
マラソンっていっても、休憩もありだし
歩いても全然いいのだが、とにかく距離だけはやたらと長い。
名古屋~関が原間を走破したときは、
自分達のバカさに心底酔いしれたものである。
さて、そんなバカ高校生二人。
次なるステージへと踏み出すために
今度は名古屋から、知多半島の先っぽ「師崎」を目指すことにした。
距離はざっと見て50~70キロ弱。
関が原まで行った僕らからしてみれば、
なかなか無難な距離である。
しかもおあつらえ向きなことに丁度その週は、
高校の卒業式があった。
当然二年の僕らも、その卒業式に出なければならんところだが
恩もなにもない三年を送り出すために高校に行くのも
バカらしい。
なので、卒業式の日を僕らの大きなチャレンジの日として
使わしてもらうことにした。
決行は卒業式の前日の夕方4時からにし、
夜中に師崎にたどり着き、卒業式の日が終わるまでに
名古屋へと帰ってくる算段で、準備をすすめる。
と、決行日の前日。
これまたバカ友の堀部(仮名)が僕らの計画を聞くや否や
「オレも行きてえ。連れてけ。」
などと言い出した。
まあ堀部は体力もあるし、二人で行くのも三人で行くのも
あまり変わらんので、即OKを出し
急遽、堀部も参加することとなった。
そうこうするうちに、あっという間に決行の日は
やってくる。
僕は高校が終わった後、母親に
「二村んチに泊まる」と嘘の電話をし、
そのまま名古屋駅のロッカーでジャージとパーカーに
着替え、集合場所へと向かった。
既に二村は集合場所に着いており
二人で戦いの前のひと時の談笑を楽しむ。
しばらくすると、堀部も自転車で集合場所に現れる。
二村「お前おせえって。」
堀部は少しも悪びれていない様子で
堀部「わりいわりい、ちょっと遅れた。」
などとヘラヘラする。
Y平「まあまあ、時間はたくさんあるしな。
別にいいよ。」
二村「はは、まあそうだな。
なんたって俺ら卒業式サボるしね。」
堀部「うんうん。だよね。」
Y平「じゃあまあ、そろそろ行きますか。」
二村「なんかワクワクすんなあ!」
堀部「気合入れていこうぜ!」
三人「っしゃあ!」
三人は走り出した。
二村はさすがは元バスケット部。
かなりの脚力で力強く走る。
一方の僕も、この日のためにトレーニングしてきた成果が
出たのか、かなり早いペースで走ってもバテそうにない気分。
飛び入り参加の堀部もけっこうなハイペースで
ひた走る。
自転車で。
唖然とする僕らを尻目に、堀部は僕らのペースにあわせ
自転車をこぎ続ける。
たまらず二村が立ち止まり、堀部に向かって口を開く。
二村「・・・お前さ、まさか自転車で行くつもりじゃないよね?」
堀部「あ?あう・・うん。いや、早く行こうぜ。」
Y平「いやお前、マラソンだから。
ケッタ使っていいわけないだろ?」
堀部「うん・・いや、いいんだよ。
今日はね、オレは見届け人として来たんだよ。
言ってみればお前らのマネージャーだ。」
二村「は?てめえなめてんのか!?
そんなんいらんから、走れって。」
堀部「はは・・・
やだよ。」
やだよってお前・・・
マラソンっていう体で話を進めてきたはずじゃん・・・
堀部のわがままは、今に始まったことではないものの
さすがにこのわがままに対しては僕らもマジギレ。
Y平「てめえ!狂ってんぞ!まじで降りろ!
お前がケッタだと、僕らのペースがメチャメチャ狂うじゃん!」
と、二村といっしょに堀部を自転車から強引に引き離そうとする。
堀部「ちょ、うっとおしいな!お前ら!
いいジャンいいじゃん。お前らのペースに合わせるって。
ちっちぇえ男共だなあ。」
こいつ・・・
ありえねえ・・・
堀部「ほら、行こうぜ。別にいいって。
お前らのサポートキチンとするから。」
堀部のサポートなどまったくいらないし、
まずこんな自己中な堀部が僕らのサポートをするなんて
100%ありえないが、
堀部はこうなると、ほんとにうっとおしいほど頑固である。
堀部を自分の足で走らせるには
それこそ、堀部が走ってる最中に車輪に棒をつっこみ
自転車を破壊するしか方法はない。
まあ、始めから堀部には期待してなかったし・・
ついてくるだけなら、まだいいか。
ってことで、しぶしぶ堀部のわがままを許すと
三人は再び走り始める。
二時間後・・・
さすがに僕と二村も疲れが出始め、
若干ペースが落ち始める。
と、そこでケッタ乗りの堀部くんが一言。
堀部
「お前らおせえって。
もうバテたんかて~?」
こいつ
殺す。
じゃあ、てめえ自転車降りて走ってみろ
っていうツッコミを入れつつ、
僕らのバカマラソンはまだ続く。
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