すすめる母さん

 去年末の話。妻と弟と僕で飯を食べている。そこへ「今年は牡蠣を買ったのよ」だなんてノリノリの母がやってきた。
母「普通に焼いた牡蠣と、焼いてチーズ載っけた牡蠣とどっちがいい?」
弟「チーズぅ?」
Y「僕ちょっとだけチーズのやつ欲しい」
妻「おいしそうですね」
母「でしょ? あんたも欲しいでしょ? チーズ」
弟「うーん、じゃあ半々にして」
 「半々ね!」と答え、満足そうにキッチンに消える母。そしてじゅうじゅう音がしばらく。実家のネコの話などをしていると皿を持った母がやってきた。
母「はーい。できたよ! 美味しいよ。食べてね。チーズだよ!」
 母が「ドン!」と置いた皿を見ると、そこにはチーズの載った牡蠣と、プレーンの牡蠣が、いや違う。
妻「わあ、全部に……」
Y「チーズが……」
 絶句する僕と妻に弟が、「な? 毎日大変だろ?」と一言。
 チーズのせ牡蠣は非常に美味しかった。美味しかったけどね。すごいよね。

少しも寒くないわって強がり

 年末から正月にかけてアナと雪の女王の特集を目にする。我々夫婦はまだアナ雪を観ていないし今後も見る予定が無いため好き勝手色々予想する。
妻「アナ雪ってさ、今まで観た情報を統合すると」
Y「うん」
妻「引きこもりの姉をどうにか外に引き出そうって話なのかな」

たばこ夫

 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いしますと同時に悲しいお話を。
 最近タバコの吸い過ぎで口臭の気になる僕。友人と妻の前での僕の匂いに関する談義。
Y「最近俺の口、生ゴミみたいな匂いするよね」
妻「いや、生ゴミのほうがいいにおいだわ」
Y「いや、まじでそんなに? もしかして付き合ってる頃からそうだった?」
妻「付き合ってた頃はこんなんじゃなかったよ。積み重ねで最近だよ」
友人「結婚してから生ゴミになったって。こんなはずじゃなかった的な」
Y「詐欺だな……」
 タバコ。マジで。辞めようと。思った。