逃げ的雑記 テーマ「車」 By Y平

さてさて、長期にわたって連載してきた「シャイアンの就活小説シリーズ」
投げやりに書きはじめたこのシリーズもなんだかコメント欄を見る限りでは
割と好評を頂いているようで、「文才あるね」「クオリティ高い」「童貞ください」
などと、拍手賞賛の雨あられ。
なるほど、僕ってけっこう文才あるのかな? いやあ、文才あるんだろうな!
皆があんだけ言うんだし。つーことはだ……俺っていわゆる……
才能の持ち腐れやってんじゃないっすかね?wwwwww
その……もっと天狗になってもいい時期なんじゃないっすか?wwwwwwww
何こんなとこで文書いてんのよ、俺さあ?wwww
作家になるしかないっしょー?wwwwwww
とかあらぬ夢を描きはじめる段階ですよ。学生ブロガーってホント馬鹿wwww 
血気盛ん、自信満々意気揚々の俺は自分の才能を武器に(したつもりで)大学を中退。
ブログに小説を書き綴り、コメント欄に「つかつまんなくね?」の文字を見つけ2日後に挫折。
履歴書に躍るは「大学中退」の四文字。
もう戻れない日々を、暗い部屋で悶々と思い起こし、家庭のDV製造機の名の下、
彼女婆ちゃん親兄弟にバッタバッタ殴りかかる構図です。
そして精神に異常をきたした俺は、世の中のすべてに向かって恨み言をつぶやきながら静かに生涯の幕を降ろす。
どぶしゅーう(頚動脈を掻き切る音)→BAD END。
ってなるところでした。あ、あぶねえ……危うく読者に殺されるとこだったぜ……
まあ、そんなノイズはおいといて、いいかげん毎日シャイアンシャイアン言うのも
飽きてきたので今日は箸休め。超くだらない日記などをご覧下さい。
シャイアンのぶん殴っても内定でないよブログはお休みです。
つってもちゃんと書いてるからね。ひ、ひええ! 殴らないで!)
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●超日記●
先日、自動車学校の路上検定があったんですよ。
いや、この路上検定というのは、いわば免許取るための最終段階みたいなやつ。
これに受かれば「あんた運転超うまい」という社会的承認が得られ、
あとは二択の学科試験を合格すれば晴れて免許取得→140キロで首都高OK、
ただし命と引き換えに……ということになるわけですね。
つーことで僕も、免許欲しさに路上検定にチャレンジしてきたんす。
いやあ、これが中々緊張する試験でありまして、交通法規を少しでも
無視しようもんなら例外なく失格。停止線を一ミリでもはみ出せば失格、
制限速度を1キロでもオーバーしたら失格ってなもんで、
僕みたいな引きニート(握力12キロ)にはいささか難題すぎるワークですよ。
自信がなかった僕は、他の受験者の様子を見て心を落ち着かそうと努力します。
自分より下を見つけようとする心。
いやあ……今にも死にそうなお爺ちゃんとか受けてないかなあ、なんつってね。
したらダメ。みんな強そうだものな。不良不良、ヤリマンヤリマン。
どこもかしこも「運転上等」みたいな顔した強面ばっかり。
やべーよあいつら、半クラとか超うまそう。傲慢なマスクの裏に、
エンジンブレーキをたくみに使いこなすインテリジェンスを持ってそう。
……だめや。こいつらにはマリカーぐらいしか勝てへん……
そうやって周りの猛者どもに気圧されながらビクビクしてると、
隅っこのほうでいかにもダメそうなメガネ「神田君」を見つけた僕は、
思わずぺろりと舌なめずり。「あいつには人生的にも勝てそうwwwwww」とか
最低なことを思いながら心は湖面のようにおだやかに凪ぐ。人間って醜い。
さて、そんな周りのカスどもはほっといて、検定開始。受験者が二人ずつ車に乗せられます。
僕はどうやら二番手のようで、まずは見学。
一番手は、ステアリングというよりはシックスセンスでカーブを曲がってそうなパープリン、服部君の検定です。
僕は「どれどれ……お手並み拝見といきますかな」みたいな超余裕な態度で、
ライバル校の試合を観戦する魚住みたいな余裕っぷりで、ズブリと後部座席に身を投げます。
はらたいらさんにさんまんてーん
……
ぶふぉっwwwwww ヘタスwwwwwwwww
いやはや、教習で何学んで来たんすか先輩?
何サイドブレーキぎゃりぎゃり効かせながら発進してんすか?
監督官「サイドブレーキ!」
おわ、思わず監督官も言っちゃったじゃない! け、検定の意味ねええ!wwww
てか……ガクン! おま、ガックン……! ぶははwww ガクン!
……クラッチ勢いよく上げすぎだから! ガクガクなりすぎっすよ先輩www
皇室の車だったら、穏やかな雅子様も、さすがにぶち切れの状態っすよ。
……あ! 聞こえる……聞こえるよ服部君? ……愛子様がゲロ吐く音がさあ。
「ママあいつくびにちてー! オロロロロロロ」
ぎゃはははは。
こうして失意のまま服部君の検定は終わりました。ひゃー、こいつが受かるなら俺なんか神だわ。
技術的には拓海とうちのばあちゃん(無免許)ぐらいの開き。余裕。超余裕。
うなだれる服部君を後部座席に押しのけ、次こそ真打!
名古屋の藤原拓海ことY平さんの運転(と書いて伝説)の始まります。
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検定の模様は音声のみでお送りいたします。
「はい、じゃあよかったら発進してね~」
「えっと、いいっすか?」
「はい! よかったら発進してね~! (イライラ」
●●●
「次、二番目の交差点右折しまーす」
「はい~」
「ちょ! ちが! ちがうよ! ここじゃないから!」
「え?」
「戻って戻って! 早く!」
「うわわわわわわ」
ギャルーンギュロロロロ!
カッチカッチ ジャキン カッチカッチカッチ ジャキン(ウインカーの音の連打)
●●●
「はい、じゃあそこらへんの安全なところで車止めてね~」
「はい~」
カッチカッチカッチカッチカッチカッチカッチカッチカッチカッチ
(なり続ける左の方向指示器)
「安全なところで車止めてね~。止めてねえ~!
ちょ、止めてね~! 止まって! 止まれ! 止まれ!」
●●●
「速度が遅い……」
「え?」
「……」
「すいません、もう一度言ってもらえますか?」
「遅い……」
「あ、はーい。 ここ50キロっすもんね~はははwwww」
「……」
●●●
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり(サイドブレーキをかけたまま発進する音)
「あ!」
「……」
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かくして、教習所内にがっくりとうなだれる服部君とY平君の構図が完成されたわけです。
つか検定終わって、服部君抜きで反省会みたいのがあったんだけど、
平素はすごい優しかった教官に
「あんたの運転は、安全確認とか別にいいし、違法とかそういうわけじゃないんだけどさー。
自己中なんだよねマジで。周りが見えてないっつーかさ、そりゃ緊張もあるんだけどさ、
マジこれで路上出すの心配。っつーか他の車の迷惑。
40キロのとこで20キロで走る期間が多すぎるわ。
停車もウインカー出したらはよ路肩によらなかんしさあ。
俺が後ろのドライバーだったら「死ね!」って思うかもってか、思う。
はっきりしなかんてえ。いつか事故るにこんなんじゃ?」
わりと原文このまんまのことをズドンと言われて、軽く泣きそうになりました。
誰だよ藤原拓海って。死ねよ。
「ぜってえ落ちた……」「もっかい受けようぜ……」なんて話しながら
いつの間にか服部君と仲良くなった僕は、どん底に沈みながら発表を待ちます。
こんなときに友人からいきなり「検定おちただろー?ww」などと、
不謹慎なメールが届くのが憎い。マジあいつひき殺したい。
30メートルぐらい引きずって轢き殺したい。免許ないけど。
そのときです、俺をケチョンケチョンに評価した普段はものすごい優しい教官がやってきました。
ドックンドックン……
受験者に緊張が走ります。服部君と俺、そして交差点で止まっちゃったヤンキー鈴木君も、
一生懸命祈ります。メガネの神田は余裕しゃくしゃくです。あとでメガネ割ろう。
緊張の一瞬……!!
「はい、みんな合格でーす」
ひゅっ……みんなの肩の荷が降りた。ぴんとした空気が一気にゆるみ、
安堵の笑顔があちこちで浮かぶ。僕も途端に元気を取り戻し、
「つかこれで落ちるやつってどんなんよ?」みたいに調子こきだします。
マジ運転簡単だわwwwwwww
そのあとは感動も何もない、すげえ事務的な卒業式が執り行われ、
晴れて僕は自動車学校卒業ということになりました。
印象的だったのは、他の受験者たちは82期生とかだったのに対し、
僕は20期生だったことですかね。さぼりすぎだから、僕。網野か。
学科賞

そうそう、なんか知らないけど「学科賞」なんてこ洒落た賞も頂きました。
正直身に覚えがないのですが、なんか真面目にがんばったから賞です
みたいなノリで受賞しちゃったようです。
真面目に行く人が卒業に7ヶ月もかかるかってな話ですけど、
そこらへん学長は何考えてんすかねえ?
ちなみに神田も貰ってました。さすがメガネ。
しかしまあ賞、賞ですよ! いやあ、賞というくらいだから、
なんかイイもん入ってないといかんですよ。
金一封、悪くてもビール券5000円分くらいは入ってないと、潰します。
大型特殊自動車で車校ぶっ潰しますよ。免許ないけど。
ばあちゃんにあげた

銭湯無料券て
ということで、二度と僕は自動車学校に行きたくないです。
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リンクに「田舎の公立高校から独学で東大合格!!」を追加しました。
うcら君、ご確認ください。

シャイアンのぶん殴っても内定でないよブログ その3 By Y平

~シャイアンのぶん殴っても内定でないよブログ~
その1 その2
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大人になるとは一体どういうことなのか? なぜいつの間にか皆、大人になっていったのだろうか。
俺たちがガキのころ。ツネオは社長になりたがっていたし、
シスカちゃんは外交官になりたがっていた。
そして俺は、伊東つばさのような大物歌手になりたいと、夢見ていたのだ。
その夢は体が大きくなるにつれ、より現実的にしぼんでいき、ツネオはしがない会社員に。
シスカちゃんは訳のわからない金融あたりに勤め、そして誰かと結婚して
かつての夢は塵と消えていく。
最初は誰もが、「特別な存在になれる」と信じてやまない。
「大きなことができる」と信じてやまない。
だが、現実は漫画やドラマのようにスンナリとはいかず、
そんなヒーローみたいな存在になるためには、努力とか、忍耐だとか、
そして何より運だとかが重要になってくる。
誰しもがその道程で挫折し、あるいは妥協し、
社会の歯車として四苦八苦しながら働き、身を削っていく。
そこにはスリリングなやりとりは滅多になければ、
英雄とあがめたてられるような事件なんてほとんど、ない。
そうして長年身を削って生きてきたあと、死ぬ間際になって、
「ああ、俺はいい人生を送ったよ……な?」などと、
自分に言い聞かせ、自己満足のうちに人は死んでいくのではないか? 
武道館をいっぱいにすることもなく。ミリオンセラーを出すこともなく。
自家用機を購入することもなく。
そんな生き方を「夢がない」と一蹴してしまう者が子供で、
その中にも生きがいを見出せる者が大人なのだろうか?
俺は「夢がない」と思ってしまう。多くの人間が歩むような道なんて、
歩みたくないと思っている。
しかしそれでは、俺は歌手になるための努力をしてきたかというと、「?」である。
ただただ、大声で近所に騒音を撒き散らし、自分の欠点を省みろうともせず、
才能があると半ば自己暗示をかけ、気分がのったときにだけ歌い、
そして皆は俺の音痴さを煙たがった。
中学になって俺は思った。「才能がない」と。しかしそれは逃げである。
「才能がない」というもっともらしい理由をつけて、俺は逃げたのだ。
あのときならば、まだ道はあった。いくらでも道はあった。
本気になれば、できないことはなかった……はずである。
それは何も、俺だけではなくて、シスカちゃんも、ツネオも……そしてノベタも。
掃除機の音で目を覚ました俺は、あかない瞼をこすりながらゆっくりと起き上がる。
枕もとの時計をフッと見やると、時計は既に8時半を指している。
朝日が秋とは思えない鋭い強さで、俺の布団に差し込んでいた。
ジンワリとパジャマが湿っていて、室内は暖かいというよりは暑いくらいである。
ずおーっという、掃除機の音を聞きながら俺は部屋を出る。正面には妹のシャイ子の部屋。
この暑さのなか、襖は締め切られており、中にはシャイ子が熱心にマンガを書いている気配がする。
こんなに朝早くから、精の出ることだ。
ギシギシと古びた階段を降りると、母ちゃんが掃除機をかけているのが見える。
母ちゃんは廊下にぼおっとつったている俺を発見すると、朝もはよからがなり声で喚く。
「いつまで寝てんだい! さっさと家の手伝いするか、大学にでも行きな!」
大学は休みなのだが、弁解するのもめんどくさかったので、適当に生返事して俺は店先に向かった。
俺達の家庭は、自営業で生計を立てている。
昔は地域に密着した乾物屋で、なかなか繁盛していたのだが、
向かいに大きなスーパーマーケットができて以来、客足はグンと遠のいたままだ。
閉められたシャッターを内側から開けると、一気に店内が明るくなった。
正面に見える太陽が、ぎらぎらと俺を照らし、思わず手をかかげ、目を細める。
振り返ると、たくさんの干物が入ったビンのわきに、小さなざるがかかっているのが見える。
ざるの中に入っている小銭は、随分前から179円のままだ。
途端にツネオが羨ましくなる。
俺はビンに入っている干物を適当につまむと、干物を口に入れたまま身支度を整える。
冷蔵庫からパック牛乳を取り出し、そのままラッパ飲みする。
「大学行ってくる」
俺は母ちゃんに向かって叫ぶと、そのまま店先から家を出た。母ちゃんは返事もしなかった。
もちろん、大学へ行く気など毛頭ない。ただそこらをブラッと散歩したかっただけだ。
ブラッとして、空き地の土管の上で寝るのである。
俺は朝の幾分か強い日差しの中、自転車も使わずこつこつと歩き、空き地へとたどり着いた。
有刺鉄線を乗り越え、積まれている土管の上へ腰を下ろす。
そこでボオッと青い空を眺めるに徹した。
思えばなぜ大学などに入ったのだろう。
中学の頃、成績の悪かった俺は3流の私立高校へと進学した。
そこではまるで勉強もせず、大好きな野球ばかりをやるのだが、俺は楽しかったし満足していた。
甲子園へ行くことこそできなかったが、三年の夏、二番手ピッチャーとして夏の大会に出場。
結果は、三回戦で押し出しのサヨナラ四球を出し、
失意のまま引退することとなったのだが、俺の心は晴れ晴れとしていた。
野球の感傷に浸りながら、俺がゆるゆると高校へ通っている秋。
世間一般の高校生はすべて、受験か就職かという人生の岐路へと立たされていた。
俺達の学校は、進学校ではなかったのだが、それでも全校の2パーセントぐらいは
大学へ進もうとするものもいた。
進学組は、就職組とは違って、授業にはあまり出ない。
予備校やら、自宅学習やら、はたまた高校の進学担当の教師の特別補習などを受け、
就職組とは物理的に隔絶される。
そして毎年何名かは、二流の私立、三流の私立に見事合格し、
就職組とは少し違った生活を送ることになるのだ。
その進学組の中に、あのノベタがいたのである。
飄々とした風貌のノベタが、冴えない顔して特別補習を受けているのを見たとき、
俺は言いようもない劣等感にさいなまれた。
無論、ノベタが俺より下であることは確たるものとして、俺の心の内を支配しているのだけれど
(そんな汚いことを考える自分に嫌悪感を覚え始めたのもこのころ)、
ノベタに対して嫌悪を……憎しみを抱いた。
「ノベタのくせに生意気だぞ」
俺はノベタに向かってそう言い放つと、その日中に担任のところに行き、
進学組に加えてもらった。ノベタは意外な仲間が増えたことに、純粋に喜んでいるようだったが、
俺の思惑は違う。ただノベタが生意気だったから。
動機不純ではあるが、そのときの俺は確かにノベタのためだけに大学進学を選んだ。
そうして今、俺は大学に通っている。そしてまた人生の岐路に立たされ行動できないでいる。
理想も何もなく、入れてくれる企業に苦もなく入る。
転職する行動力もない俺は、そこで待遇悪く働かされ、一生を終えてしまうのか。
そんな人生は……
ノベタに会いたい。俺は急にノベタに会いたくなった。
確か最後に会ったのは成人式のときだった。一体やつはどうしているのだろう?
相変わらずノベタらしく、不器用に生きているのだろうか。
それともツネオやシスカちゃんのように、はつらつと、元気にやっているのだろうか。
就活の話をイキイキと話すノベタを想像すると、ざわざわと心が乱されていく。
ノベタノクセニ
心の底からの声なき声が、俺の内部を響き渡らせる。
そして俺はその音響に、怒りに、心身を任せつつありながらも、
心の底では自分が墜ちていくのを認識していた。このままじゃいけない。
俺は土管から飛び降りると、空き地を出、まっすぐにノベタの家に向かって歩き出した。
デキの悪いあいつが、どう生きているか。デキの悪い俺が、どう生きるべきか。
確かめようと思ったのだ。
少ししめった秋風が空き地をざわっと撫でる。
雨に濡れた草木の匂いが、彼の去った後に離散していった。
~最終話に続く~
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● オフレコ ~作者の叫び~ ●
目下の話題は日ハムだろうがよおおおおおおおお!!
なんで俺はこんなもん書いてるんだよおおおお!!! SHINJO!!

ブルジョアバースデー By Y平

「シャイアンのぶん殴っても内定でないよブログ」ただいま絶賛執筆中!
期待しないで待っててくれよな! 途中で投げたりしないよ! たぶん
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恋愛系ブログ書くヤツはとんでもない馬鹿。
そういった思想が僕の内面に溢れている。
それも根強く、北朝鮮の反米教育並みのねちっこさで僕の自我に深く根付いている。
だから僕は叫びます! 誰もが思ってることなのに誰も言わない、
しかし勇気を持って叫びます。恋愛ブログ死ね、と。
「ここは私達二人のラブラブブログ☆☆ ずっとなかよちです~~~www(^ε^)」
死ねよ。お前らのノロケなんざ聞いてられんわ。
だいたいお前ら、そんな幸せアピールしてどんなレスポンス求めとんねん。
「ラブラブでつねーwww」とでも言われてえのかカス野郎。
いい、いいわ。仮にノロケいいとするわ。でもな、お前ら絶対ブログ作ったこと後悔するからな。
「ずっとなかよち」なんて状況がいつまでも続くと思うな。
相手の嫌なとこが見えはじめて、色々考えなきゃならんとき、ブログが必ず足かせになる。
弱いお前らは、ブログ上に彼氏(彼女)に対する愚痴をアップ。
書かなくていいことまで書いて、相手に対して
「私の叫びに気づいて!」
だなんて悲愴感たっぷりに訴える。それも相手の気持ちを考えることなく主観的に、だ。
笑えるな。それで関係が改善されると思うなよ。
そうやって独りよがりの悦ブログ書いてる段ではもうだめよ。
ノロケもうぜーし、関係も壊れるしでやってられんぜ?
何? 俺は相手に対して愚痴なんて言わねえ? はっ。嘘だな。
そういう正義感ぶったやつほど、別れる直前になって
「今の気持ちを整理したい」とか
「みんなに聞いてもらいたかった」とかいう理由で
ブログに書いちまうのさ。
彼氏(彼女)の気に食わない所をオブラートにつつんでみんなに提供するのさ。
そこで読者はそれを肴に熱い恋愛トーク。
「女の子は○○なものだよ」とか、
「それは彼氏が悪い。私も元彼が……」だとか、
自分の意見を一般論にすりかえる、すばらしい恋愛講座の始まりです。
コメント欄はギャスギャス潤う。潤う一方で乾いていく自分の心と相手の心。
チャンチャラおかしいや。お前は別れたいのか別れたくないのかどっちだ? 
だから恋愛ブログとか書く人はほんと馬鹿なんだなーとか思うわけですね。
ということでほんとにつまらない今日の日記です。
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今日は彼女(Yちゃん)の誕生日でした。
ぼかあ普段他人の誕生日なんてどうでもいいっていう冷徹人間でして、
社交辞令的に「おめでつ」なんて言うのが反吐が出るほど嫌い。
だから仮に誰かが誕生日を迎えても、男なら例外なくオナホール(ゲイ用)。
女なら廃棄の肉まんとかそういうのでプレゼントを済ますクールボーイであります。
しかしやはり。自分の彼女となると別ですねーこれが。
もうそれはそれは趣向を凝らして祝ってやろうと考えるわけ。
そこで今日は彼女と最高の誕生日を過ごすべく、右往左往しておりました。
さて、誕生日といえばケーキ。何をおいてもケーキであります。
ここでコンビニに売ってる安いショートケーキ、安ワインで
慎ましやかに彼女がおばさんの秘部から出てきた日を祝う。
「こんな安いケーキでごめんな」
「ううん、タケシがいればそれでいいよ」
「茜……」
なんて一芝居うつのも、それはそれで風情のある誕生日ですが、んなこたあ綺麗ごとです。
やっぱ世の中金よ金。高えケーキじゃねえとマックスなバースデーは送れないってもんすよ。
高島屋の地下の洋菓子ブース。
ここでワンピース300円くらいのかっこいいケーキでも買おうかなと思ってたが甘かった。
イチジクタルト580円、フルーツチーズケーキ460円。甘かった。
ケーキだけに甘かった。高島屋ってそういうとこなのな。どんなインフレーションやねん。
近所のケーキ屋の3倍の値段でした。どうもすいませんでした。
そんなインフレケーキを目の前にして、半ば卒倒しかけていた僕ですが、
彼女の手前なんとか気力を持ち直しがんばります。気を取り直して僕の家に行きました。
自分の家に女性をあげると、男はどうするか?
1.乳をもむ
2.目薬をシャンパンの中にインし、乳をもむ
3.布団を敷いて乳をもむ
4.自分はイスに座り、彼女はベットに座らせ乳をもむ
5.パスタを作り、乳をもむ
僕は迷わず5を選びました。そう、彼女のためにうまいパスタを作ってやるのです。
僕は燃えてました。
「料理ができる俺、マジかっこいい……彼女も惚れ直すに違いない」
恋愛は人を狂わせる。こういった勘違いを起こすのも、やんぬるかなであります。
今日僕が作るのは「カルボナーラ」。生クリームと粉チーズ。
卵黄とベーコンさえあれば誰でもできるお手軽料理ですが、
そんな簡単に済ませていいものか。否。彼女のバースデーですぞ?
もっとブルジョアにいきましょうよ。
さて、僕は早速カルボナーラのレシピを再確認すると、
先日向かったのは名駅の「スーパーマーケット成城」。
ここは高級食材がゴロゴロ売ってるちっちゃいスーパーであります。
こじゃれたデザインの店内では、名古屋の金持ちや料理人どもがウロウロ。
なんかジャズとかかかってて笑えました。
まあ一番笑えるのは店名ですが……スーパー成城ってwww 下品なwwww
そこで買いましたるは、パルミジャーノ・レッジャーノ、ペコリーノロマーノに生クリーム。
スモークベーコンに、地鶏卵。それにパスタ。
さすが成城だけあって無駄に高い。
パルミジャーノ・レッジャーノとペコリーノ・ロマーノはいずれもチーズなんですが、
タバコ大の大きさのものがなんと500円ぐらいしました。
地鶏卵は一個50円、パスタなんて完全輸入品な上に、日本語の注釈を見ると
「ローマ法王庁御用達」
とかブルジョアなことが書かれてます。なんだこれすごい。無駄にすごい。
俺もう普通のパスタ食べれないよマ・マー。
そんな手に余る高級食材を持って庶民的なキッチンに立つ僕と彼女。
明らかに食材に自分達の腕が追いついてませんがそこは気力で乗り切ります。
僕は生クリーム(100ml 158円)でソースを作る。
彼女はチーズを削っていきます。
1

2

4

(彼女撮影)
彼女にブログがばれてるとこういうとこ楽です。このタイミングで
「写真とって」
とか言っても別段怪しまれません。普通だったら気持ち悪いからね。
5

完成です。
高級食材でふんだんに彩られた、今まで作った中で最高級のカルボナーラ。
梅酒などで乾杯し、早速彼女と貪り食います。うん、まずい。
正確に言えば、不味くはないけど、チーズを入れすぎてほぼチーズパスタになってしまった。
カルボナーラ要素はかなり低い。チーズそのものが美味いから、
別に悪くないけどパスタとしては~? みたいな感じです。
泣いてる、食材が泣いてやがる。
パスタが不味かったことで逆に盛り上がった彼女。
「せっかく高いので作ったのに~~! 悔しいけど笑える~~!」
みたいなノリで過ごせる空気がほんとに居心地いい。こんな人いない。
高級パスタで盛り上がった後は、プレゼントです。
ここでいかにサプライズを起こせるかがポイント。
ちょっと凝った演出で、派手にプレゼントを渡すのが気の利く男ってやつでしょう。
1Rでダウン、防戦一方で判定勝ち。
そんぐらいの俺流のサプライズ? ってやつを見せてやろうじゃない。
「あ、そういえば、○○(友人)が旅行行ってさ。
お土産買ってきたんだよ。これ。Yちゃんに渡してくれって」
なんだ友達がお土産買ってきたって。馬鹿か。
速攻で「Y平くんのだら?」と看破され、撃沈。つーか俺、何したかったんだろう?
リング送ったんだけど、それが予想以上に喜んでくれて嬉しかった。
そりゃね、一生懸命大須歩いたからね。むしろそれ、僕がほしいくらいだから。畜生。
6

ケーキでお祝いです。
夜には初めて会った居酒屋に行ったりなんかして、ほんとに幸せでした。(閉まってたけど。結局他の居酒屋行ったけど)
あの日からもうすぐ一年になります。
色々あったけど、この人で本当によかったと思った一年でした。
「ずっと一緒だよ☆☆」
とか、夢見がちなことは絶対言わない僕ですが。揺らぎましたね。ははは。
いいじゃない、たまにはミクシィ的クソ日記書いたっていいじゃない。
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読者「ラブラブでつねー。ワロスワロス。」

シャイアンのぶん殴っても内定でないよブログ その2 By Y平

~シャイアンのぶん殴っても内定でないよブログ~
その1
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駅を出たやや狭い商店街の路地に、赤々としたスポーツカーが止まる。
どこかの中華飯店のまとわりつくような油のニオイのなかで、
その深紅のスポーツカーが微妙にマッチしているように見えるのは、下品さからだろうか。
そしてまた、車上でやらしい笑みを浮かべているイヤに前髪の長い男も、
根っからに染みついた下品さがその油のニオイにフィットする。
花柄のシャツに、タイトなジーンズ。浅黒いサングラスが個々で下品さを増長してみせる。
髪が黒く、ピアスの穴が赤い点々になって塞がれていることが、
彼が就活中であるという体裁をかろうじて保っている。
「ツネオ……か?」
俺は車の上で、ヘラヘラとこちらを見ている男に喋りかけた。
「やあ、シャイアン! 元気ぃー?」
昔からツネオの喋り方が気に食わなかった。あいつの話し方は、
ときどき人を食ったような調子になることがある。
例えば俺がバカなことを言っちまったとき、
あいつは決まって「ウシャシャシャシャ」とどっかの大物漫画家特有の変な笑い声をあげた。
その度に、俺は「ドガア!」と意味不明な咆哮をあげ、ツネオをギタギタに殴ってやったものだ。
今も非常にむかついた――特に語尾が――のだが、
拳をぎゅっと握る以外俺にやれることはなかった。
人を殴るには、俺達は大人になりすぎた。
気がつくと、俺はツネオに家まで送ってもらうことになっていた。
ツネオは俺を助手席に乗せると、すばやく発進する。
人と自転車と、そしてゴミとが一体となった商店街を、
やや速いスピードでするすると通り抜けていく。
途中で乳母車を押すお婆さんにサイドミラーが当たりそうになったが、
ツネオは別段動揺している様子もない。抜き去ったお婆さんを見ると、
お婆さんもまたマイペースに乳母車を押している。
ツネオは薄ら笑いを浮かべながら、髪をそよがせ黙っている。俺はなんとなく落ち着かなかった。
「ツネオ、はええよ」
「だーいじょぶだいじょぶ、大したことないって」
俺はまた拳をぎゅうっと握った。
視界の開けた交差点に出る。あたりはすっかり真っ暗になっていて、
俺の目に、前方で信号待ちしている車の群れからライトが入ってくる。
ツネオはしばらく無言で前を向いていたが、
急に左折の方向指示器を出すと――俺の家は右だ――早口に喋った。
「ちょっとドライブしてこうか」
「遠慮しとく」と答えようとしたとき既に、ツネオの車は左折を始めていた。
俺は小さく吐息のような声を出すだけで、次の言葉がつなげられない。
ツネオは俺が喋り始めると思って少し黙るが、実際には俺は喋らなかった。
変な会話の間が、ギクシャクとしたムードを更にかきたてる。
しかしツネオは相変わらず薄ら笑いを浮かべ、気持ちよさそうに運転しているようだ。
何がなんだか分からなくなる。
「シャイアンさー」
来た。と思った。次に出る言葉は分かっている。
それは大学四年生である俺達が、もっとも会話を広げやすい話題。
腐るほど同じようなことを聞かされるが、不思議と皆はイキイキしたり、
あるいは「俺もやらねば」とモテベイティブになってみたりするあのテーマ。
どいつもこいつも一緒だ。ツネオの顔に少し真面目な雰囲気が漂う。
俺は先に聞かれるよりはむしろ、先手を打ったほうが得策だと思い、
ツネオの声に自分の声をかぶせる。
「お前、就活どう?」
刹那、ツネオの顔に少しだけ不快感が写ったが、すぐに消え、またニヤニヤしだす。
「いやあ、僕は全然だめだね」
謙遜があっても俺は油断しない。皆が皆で謙遜するくせに、
俺が弱音を吐くと全力で非難することを知っているからだ。
「私はあんたのために言ってるんだ、あんたは前を向いていかなきゃならないんだ。」
そんな言葉を顔中に塗りたくり、俺を全力で批判してくる同級生達。
しまいには、「お前はほんとダメなヤツだな……」と呆れた目で、
哀れな者を見るような目で俺を見下す同級生達。
そんな同級生達と同じ性質を、ツネオが持っていないとは限らない。
いやおそらくこういう人種は持っていることだろう。
人より上に立ちたがる心、人を見下す心。
「なーに言ってんだ。お前なんか親父さんのコネですぐに決まんだろ?」
できるだけ軽い調子でそう切り出す。俺は僻みの心を極力隠すようにして、
あえて快活にふるまう。俺の問いかけを受けても、相変わらずツネオの顔はヘラヘラしている。
「決まらないんだなこれが。就活舐めてたよ」
少しだけツネオの顔に影ができたように感じる。
「どうして? お前の親父、社長だろうが。親父さんに頼めば一発なんだろ?」
自分でも馬鹿なこと言ってるなと思う。俺はさらに拳を握り締める。
「そりゃあ、まあそうなんだけど」
「なんでえなんでえ! 会社でも潰れたのか? ハハハハハ」
ツネオは少しだけ噴出すると、スッと俺のほうに顔を向け、笑って見せた。
「まさか! パパの会社は潰れないよ」
「ならどうして」
ツネオはその問いかけに、一瞬逡巡の表情を浮かべたが、
すぐにまたヘラヘラしながら続ける。
「僕が……コネを使わないって決めたんだ」
ツネオは、少しだけ真面目くさってそういった。
だが、気取ってる風ではなく極めて自然体に真面目ぶって見せた。
「僕、さ。昔から裕福に……っつったら嫌味ったらしいけど、まあ実際そうだ。
裕福に育ってきちゃったから、全然苦労を知らなくて。
おまけに勉強もそんなにできるわけじゃないし、なんもいいとこないじゃん?」
ツネオがあまりにツネオらしくないことを喋るので、俺はあっけにとられていた。
何か返事をしなければとも思うが、もう少しツネオに喋らせてやることにした。
「大学に入って、色々勉強して……思ったんだ。僕って全然ダメだなって。ウヒヒヒ」
笑い方こそツネオのそれであったが、こんな弱気な……いや弱気ではないな、
現実的なツネオを見るのは初めてだった。
「研究室に入って、いろんな奴らと会って……あと、インターンもした。
世の中にはすごいやつがいっぱいいるなと思ったよ。
今の僕じゃあ、パパの会社に行ったってどうにもならないなあってさ」
調子よく走っている車の少し前方で、信号が赤に変わった。
少し強引なブレーキングで、二人の体はがくっと前に出る。
車が止まって、ツネオの声がよく聞こえるようになった。
「だから僕は、パパの会社以外でまずは就職しようと思ったんだ。
なあに、今の僕じゃあ失敗するけどさ。どんどん失敗してどんどん学んでいこうと思ったわけ。
ウヒヒ、といってもまだ内定は出てないんだけどね。
明日も面接、あさっても面接。エントリーシート書くの、
やったらうまくなっちゃってさ。ヒャハ」
信号機が青に変わる。スネオはちいさく「おっと」と声を出すと、
車は再びゆっくりと加速し始める。
俺は思考が止まっていた。既にツネオの声は耳に入ってるようで入っていなかった。
意味は理解できるが、それ以上に思考はどんどん停止しよう停止しようと努力しているように思えた。
ツネオがこんなことを考えているなんて、信じたくなかった。
「じゃあ、シャイアン。ここでいいかい?」
「ああ、ありがとう。助かったぜ」
ツネオは街路樹の下で車をゆっくりと止める。
俺はドアを下の縁石にすらないように注意を払いながら、ゆっくりとドアを開け車外へ出る。
「じゃあシャイアン。またね。」
「おお、今度はお互い内定が決まったときに会おうぜ」
「うん。でも僕、明日にでも決まっちゃうかもしれないよ?」
「ふふ、どーだかな」
「なんたって面接はハンサムのが有利」
「言ってろ、ばーか」
下品な笑い声をあげるとそのままツネオは荒々しくアクセルを踏み込み、
スポーツカーを発進させる。
ハザードを少し点けて俺に挨拶すると、そのまま夜の車の波に消えていった。
ツネオが行った先を見ると、信号機だとか、車の尾灯だとか、
光という光があちこちで夜を彩っているのが見える。
幻みたいにみんなぼやけているのが、けっこう綺麗だった。
ツネオはコネで楽に内定取るものだと思っていた。
なのに今のツネオは自分の力で就活し、そして未だに辛酸を舐め続けている。
秋採用ですら決まりだしているこの時期に、だ。
ツネオがコネを使って内定を取ったとしても、やはり俺としては腹が立つが、
逆に頑張っているツネオにも腹が立った。
落とされるという屈辱に耐え、自分を磨くために動いているツネオに腹が立つ。
ヤツらしくない。なんで人はそうまで変わろうとするんだ。
なんでそんなにみんな……大人なんだ。
俺は下を向きながら歩きだした。カバンがひどく重たかった。
~その3に続く~
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うどんに負ける男 By DAI

一昨日ホストマザー
またの名をジャッキーバトラーにいきなり
「人参好き?」
と聞かれたので別に好きではない、
むしろ嫌いな部類に入るけど
反射的にイエスと答えてしまってた。
そしたら今日生の人参を与えられました。
新鮮で生で食べても甘くておいしいやつで、
その人参食べたら他の人参なんて
もう食べられないくらいうまい人参
かと思いましたが普通の人参でした。
どうも普通の人参を生でまるごと食べた僕です。こんばんピョン。
さてさて昨日の夜遅くまで(遅くから)課題をしていた
優等生俺は昼過ぎから街に繰り出しました。
今日は(も)特に何をするわけでもなく繰り出したので
もちろん彼女と会って五分後にはケンカ。
ケンカというか精神的傷害を被ったというか。
まぁあれです。
たいしたことないです。
ただ「話が合わない」って言われただけっすから。
えへへ。
自分平気っす。
あれっすよ。こんなの取るに足りないっす。
ただ話を合わせるように頑張ればいいだけっすから。
自分余裕っす。
それでも話合わなかったら車が来る直前に
道路の中央に飛び出ればいいだけっすから。
うぃっす。
そのあとコスタコーヒーでカフェモカ頼んだら
クリーミーさが足りないと半分以上残してました。
我が彼女はグルメです。
ちなみに俺のおごりっす。
おごりなのにクリーミーさが足りないと半分以上残される僕…
これからはクリーム持参します。
マイクリーム常備。
携帯電話を忘れようがクリームだけは常備。
クリーミーさが足りないと
すかさずマイクリームでクリーミーに。
これで解決。俺天才。
なんならクリーム作ります。
ハンドメイドっすよ。
ここぞとばかりに愛のこもった
ハンドメイドクリームで彼女もイチコロ。
もちろん自動の泡立て機なんて使わずに
手動でシャカシャカ。
ホストファミリーの家のキッチンで
夜な夜なクリームを作る日本男児22歳。
ルーク(14歳男)とジェイク(12歳男)の兄弟のあの愛くるしい笑顔を
一瞬にして奪うほどの高速泡立てでクリームを作る。
すべてはコスタコーヒーのカフェモカをおいしく飲むため!
そして彼女の笑顔のため!
なんたる純愛!
純粋すぎて気持ち悪いことに気付かない!
そんなときは右手にカッターを持ちリストカット!
なんて軽率な行動は慎み、イギリスらしく紳士に頸動脈をスパり。
ファッキンコスタ!
そんなことを考えてる間にいつのまにかベンチに座り
川辺でいちゃつく日本人二人。
「欧米だもんね!」
「そうよここイギリスやし!」
と都合のよい解釈を確認しあう痛いカッポー。
かと思いきや帰りには中国人の服のセンスが無いという共通認識から
センスのある人と付き合いたいという話に発展し、
すかさず俺の入れた
「別にもうどんな人がいいとか考える必要ないやん。俺がおるし。」
というなんともウンコ臭いツッコミに、
「そんな話をしてるんじゃない!マジ一緒いて楽しくないし。」
と全力で俺の心を切り刻む無邪気な彼女ここにあり。
ここぞとばかりにブチギレる俺は
「じゃあ一緒におらんでいいわ!」
と捨て台詞を吐くが二三歩離れるだけで
背を向けて帰る勇気は持ち合わせておりませぬ。
少しびびる彼女は
「ジョーダンやし!」
とキレながら弁解。
その反省色の無さに
「ジョーダンなら言うな!」
と正論をぶつけるキレ切れないヘタレ彼氏。
結局彼女を送り始め一分もしないうちに
極限までひっつきながらイギリスの街を闊歩するバカップル一組。
家に帰りつくとなぜケンカしたのか自分でもわけがわからないほどで。
彼女と会ったあとに残るのはいつも
無駄な精神的疲労とやっぱ好きだという確信と、
でもこの先やってけるのかという過大な不安と
それを掻き消すまでの幸福への期待。
でもそれをわかってて踏み出した一歩。
これを乗り越えて最後の恋愛にしたいものです。
と打ってたら彼女からメールの返信。
「メールってやっぱめんどいね☆」
……。
≒メールめんどいからもう送って来ないで☆
………。
もうあれです。
明日ホストマザーにガスの元栓の開け方聞いておきます。
やっぱあれが一番楽に死ねそうだしね。
くそう、彼女俺と会えた時より
友達に「ごんぶと(インスタントうどん)」もらったときのが
すげぇ嬉しそうやったし。
くそう。
まさかイギリスでうどんに嫉妬するとは。
炭水化物のくせに。
いや俺のは確かにごんぶとまではいきませんがね。(下
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