大雨ナガシマ

8月30日 大雨警報
 ここ2日ぐらい、名古屋は雨がふりまくっており、僕としてはかなり迷惑をしている。一昨日など、実験をしまくって、遅く帰ったとき。電車に乗ってたら、急に途中の駅で止まり、「この先運行見合わせです」などと名鉄の野郎が言い出したので、家からかなり遠いところで足止めになった。
 時刻は夜の10時。運行見合わせですと言われても、当然帰る術はないわけで、途方に暮れてた。でも、ホームにはたくさんの人。なんか運行見合わせとアナウンスされてるのに、ホームでずっと電車を待ってる人が大量にいる。そうなると、僕も、「もしかしてまた運転再開されるかも?」などと思い出す。さらに、電光掲示板を見ると、キチンと僕の最寄り駅方面の電車も表示されてるし、雨が弱くなればすぐにでも動きそうなノリがあった。
 そんで待つこと11時20分。終電まであと40分くらいだけど、いっこうに動かない。騙された。ホームにいた大量の人たちも、気づかないうちに減っていってる。いつの間にか帰ってる。電光掲示板を見ると、さっきまで最寄り駅方面の電車が表示されてたのに、いつの間にか全ての電車が「当駅止まり」になってる。さんざん思わせぶりさせておいて、こっそり現実をつきつける名鉄にイライラした。結局その日は、母親に電話して車を出してもらった。時刻は深夜0時。一番の被害者は母親だったりする。
 で、今日から僕は彼女と一緒に、ナガシマスパーランドに1泊2日の旅行に行くのだけど、当然のように「大雨洪水警報」がでまくってる。加えてニュースでは「各地で記録的豪雨」などと、惜しげもなく大雨をアピールしている始末。常識人なら「行かない」という選択肢を選ぶアレなのだが、ホテルキャンセルするのめんどくさいからーつって、そのまま放置してこの日を迎えてしまった。
 ニュースなどで、「河川や海に近づかないでください!」などと、真剣な調子でアナウンスされてるけど、僕らは今から思いっきり木曽川方面に赴くわけで、あえて大雨時にナガシマという輪中地帯につっこむこの無謀さ。バカマラソンといい、最近の僕は無理ばっかりしている。ナガシマ着いた途端に避難民になりそうな予感。それはそれで面白いけど、そもそもナガシマやってんだろうか? やってなかったらどうしよう。いや、むしろやってないだろ。僕がナガシマならやらないよ。ならばこの旅行は、わざわざナガシマ行って、避難を体験するだけの旅行? 彼女と一緒に? まあそれも悪くないかと思う僕は確実にダメな彼氏だったりする。
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みかんが好き

8月28日 はれのち雨
 一般的に、二次元の女性に恋をすると物凄く周りの人にひかれるのが世の常だけども、ぼかあ遂に恋をしてしまった。
 というのも今日、寝床につきながら「あたしんチ」を読んでたところ、主人公(?)の女子高生、「みかん」を見て自然と、顔がほころんでいる自分に気がついた。
 いやいや待てと。世の戦友たち(オタク)が好む、いわゆる美少女系のキャラならまだしも、みかんは見ての通り、二頭身のいかにもな漫画キャラである。そして、作者、けらえいこの画風をして、とても今のオタクニーズを満たすような美形キャラではない。漫画らしい人間である。コボちゃんとかと同じ感じ。ビジュアル的には、なんら惹かれるものはない。
 しかし好きだ。なんていうか性格が好きだ。ほのぼのとして、呑気で、やさしく、それでいて小動物的可愛さもある。なんていうのかな、親近感の塊と言ったらいいのか。
 例えば付き合った時のことを想像する。同じ二次元でも、「らき☆すた」のメンバーだと、付き合うところが想像できない。こなたは、なんやらゲームの話しばかりしそうだし、時折見せる鋭い洞察が、怖くもある。つかさは、そもそも付き合うまでこじつけれなさそうだ。ノラリクラリかわされ、最後に「そんなこと言われても……困る」とかなんとかいって泣きそうなタイプの娘だ。かがみは、あの勝気な性格からして、僕がきょどってる間に、「さよなら」とサラリと別れるタイプ。ひきずりもしないで綺麗さっぱり。みゆきさんはそもそもタイプじゃない。
 だがみかんは違う。らき☆すたのメンバーとは違う。あのホノボノした性格。オチのない話をついヌぼーっとして、しみちゃんに怒られてそうなノリ(まあ僕とみかんの間ではオチなどなくてもへっちゃらだけど!)。
 つい、ちょっと、変な不思議ちゃん発言をしちゃって恥ずかしがるみかん。僕はみかんのボケに大笑い。笑い転げながら「な……こいつ……おもしろすぎる……!」と僕がみかんちゃんをアゲアゲ。みかんちゃんふくれっ面で「も~! プンプン」。というような、昼下がりの二人のひと時を容易に想像できる。否。確実にそうなる。結婚しても必ずうまくいく。
 そんなことを、あたしんチ9巻の表紙(みかんの制服姿)を見ながら、ニヤニヤと考える夜中。
 さて、このお話の趣旨は、僕が真に、顔じゃなくて性格を重視するタイプのできた男ぞ、というところにあり、決して二次元の女性世界にトリップした気持ち悪さを描いたものではないので、「Y平キモ」と思われた方は考えを改めますようお願いします。二次元だろうと、三次元だろうと関係ねえ。性格重視ということが重要なんだ。ねえ、そうだよねえ。そうでもない? へえ。
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シーザードレッシング

8月27日 晴れ
 ヒザの痛みがひどいので、今日は学校を休まざる負えなかった。おやおやまたズル休みですか、と僕を知る人たちが、ニヤニヤしそうだけども、今回は渋々休んだ。というのも、先週作った半導体膜が酸化しちゃうなー、早く測定しないとなーという懸念があった。んだども、布団から出るのにもヒザに激痛が走ったので、俄然学校に行きたくない。まあいいや。半導体ちゃんもあと一日ぐらい持つだろ。
 でも、休む理由は何にするべ、と考えたところ浮かばない。まさか正直に、「1週間で300キロぐらい走ったのでヒザが壊れました」と言うわけにもいかない。といって前半の部分だけすっとばして、「ヒザが痛いので休みます」では、バイト休むときの女子高生の言い訳よりひどいことになる。あれこれ思案した結果、まあ言わなくてもいいやという結論に達し、後日「サークルがあったんすよーすいません」とでも言っておけばよかろうという気になった。サークルは就職以外にも役に立つ。
 で、ヒザが痛いので病院にも行けないという悪循環を体に感じつつ、一日中ゴロゴロしてた。ゴロゴロしながら小説やらエッセイやら読んでた。扇風機を横に、猫とともにゴロゴロ。あー、宝くじさえ当たればな。などと楽に生きる方法を思案してたらそのまま寝た。
 夕方。起きたら母親が帰ってきてて、なぜか得意顔で僕を呼ぶ。見ると、キッチンにはシーザードレッシングが。歓喜! 僕は無類のシーザードレッシング好きで、ことあるごとに、母親にシーザードレッシングを我が家に導入してくれと頼んでいた。だが、母は「サウザンドレッシングのほうがうまいし」と食ってもないのに、勝手にシーザーを見限っており、「試してもないのに不公平だ! もうオレは自分で買う! 買っても母さんらには使わせないからな!」とひと悶着があったのだけれど、やはり母親だ。ちゃんと息子の声を聴いてるもんだ。
 で、夕飯時。母さんが、張り切って大量のサラダを作り、しかもそれを僕の皿にだけ盛り付けてきた。「シーザードレッシング、好きなんでしょ?」とか言いながら、僕だけにシーザー的VIP待遇。なんつーかそういうことじゃない気がした。なんてんだろ? 好きだけど、こう特別待遇でされると気持ちが萎えるっつーか。気負わず普段どおりの空気で味わってこそのシーザーというのか。子供の誕生日パーティーで、両親だけ異常に張り切ってるけど、子供は冷めてるっつーのかな。なんていうかそういう子供心。お膳立てをし過ぎることへの失望。その辺を母さんは分かってない。とか思ったら、僕は来年で24だったのでちょっと僕大丈夫かな? と自分に対して心配になった。
 まあそれよりもシーザーですわ。いつも生協の食堂か居酒屋でしかお目にかかれないシーザーが、家庭にある嬉しさ。そして奇妙さ。ワクワク感。それらの想いを一気に背負って、早速サラダにシーザーぶっかけて食った。モシモシ。モシモシ。うん。うまい。しかし、思ったほどの感動がない。はて、なんだろうか? クルトンが入ってないからだろうか。あるいは、家庭用と思って量をケチりすぎたのがいけなかったか? もっとドバっとかけたほうが……
 などと思案してたら、母さんが勝手に僕のサラダに箸を伸ばした。「あ……」と言うまもなく、シーザーサラダは母の口に放り込まれた。「……うん、うまい」と漏らす母親。しかし表情が物語る。「やはりサウザンだな」と物語ってる。プライドを傷つけられた僕は、「いや、ちげーし。もうちっとドレッシングがついてるところを食いなよ」と言って、わざわざドレッシングをかけ直し、母親に食べさせる。気持ちとしては選手を見限った代表監督に向けて、「あいつの力はこんなもんじゃないんです!」と再テストを懇願する同僚の気持ちか。したら、母親。「うまいけど、サウザンドレッシングと同じじゃない?」などと狂ったことを言い出したので、再度一家に嵐が吹き荒れた。どんな舌をしているのか。言うに事欠いて、サウザンとシーザーを同格に置くとは。お互いの支持ドレッシングを、しきりに罵りあう親子。ドレッシングによる親子げんか。
 最終的には、「もう二度とシーザーは買わない!」「あーあー買うな! オレは業務用スーパーで勝手に買ってくるからな! おたくらは使うなよ!」という、最初の結論と同じ道を辿り議論は収束した。ヒザが痛い。
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ヒザの故障

8月26日 晴れ
 先週、数日間に渡って一日60キロ以上走るという奇行をやったおかげで膝がぶち壊れてる。筋肉じゃない。何か、骨の部分が悲鳴をあげている。軟骨とかそういうのが磨り減ってる感じする。膝の部分だけ重々しくて、歩くたびに、ズヌーンという鈍い痛みが走る。深刻な痛み。一生つきまといそうな痛みだ。ノリ的には清原の左ひざみたいな痛みだと思う。なので歩きたくもないし、できれば立ちたくもない。
 が、そんなでも学校に行かねばならないってあんた鬼か。きつい。立ちたくもないっつってるやつが、学校に行くなんて難易度が高すぎる。とりあえず根性で自転車こぎーの駅に。いや、駅に着いて思ったけどやっぱ無理。駅のちょっとした階段がきつい。階段と言うより2段くらいの段差。これを超えるのでさえキツイ。朝からなんつーかバーベルでも上げてるんじゃないかっつーぐらい悲痛な顔をして、必死に二段の段差を超える僕。やっとのことで段差を超えると、改札を通り、右足をヒョコヒョコ、プラットホームを歩く。
 で、大学着いたんだけどこっからがまたキツイ。2階に上がりたいのだけど、階段を上がる気にならない。なんとかトライしようとしたんだけど、3段以上上がれない。膝から重くて鈍い痛みがどんどんわいてくる。なんとか頑張って4段目に足を上げる。ふん。ぎゃはあ痛い。流れ出る汗。酷くなる息切れ。なんだこれ。清原? いいえ、足の悪いおじいちゃんって感じだ。
 ということで苦肉の策として、エレベーター使った。2階に行くのにエレベーターって(笑)と人は笑うかも知れないけど、これは仕方のないことだった。しかしまあ、さらに酷いことに、昇るだけでなく、降りるときにも膝が悲鳴をあげだしたので、下りもエレベーター使った。2階から下りのエレベーターを使う俺。先にエレベーターに入ってた人が、(2階からエレベーターって)などと心の中で笑うのが分かる。あるいは、ちょっと物知り顔の教授クラスの人間などは、50キロ強の人間を2階から1階に下ろすためのわずかのエネルギーを惜しみ、僕を環境破壊の温床などといった目で見やがる。うぜー。
 そういえば先日。ちょっと太った先輩が3階に行くのにエレベータを使ってるのを見て、他の先輩とともに「ちょwww 階段使いましょうよwww」とか何とか笑ってた僕だけど、もう二度と笑うまいと決意した。みんな色々理由があんだよ。清原も先輩も僕も。
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帰還 By Y平

 硫化水素に替わる、新たな自殺法発見! 炎天下の中名古屋から東京までマラソン! じっとしてても死ぬし、なんだったら全力で走ってみたらなおグッド! 脱水症状で目の前まっ黄色! ふらふらする頭を抱えながら、それでも走れば、もう気持ち悪さを通り越して、新手のドラッグかなんかをキメたような気持ちよさが味わえるよ! そして感極まった君は、至極平和な気持ちになり、思わず地球に感謝。そのまま地面に向かって熱烈キッスをかまして眠りにつくっていう寸法さ。ああ、そして! 気づけばベッドに横たわってる。気持ちいいんだこれが。ふかふかのベッドだよ。蓮のベッド。ジャパネット高田もびっくりの高級布団。唯一の欠点は、そのベッドが現世にはないってことだね。はて? 果たしてそれが欠点かね? 失礼した。君達は死にたがっているんだったね。なんてこたあない。ならば、今すぐ、この天国行きの切符を逃さずゲット! チケットぴあなんて行かなくても大丈夫。必要なのは自殺願望だけ。この機会を逃すな!
 誰だよ、渋谷まで行くって言った奴。おかげで死にかけた。
 ということで、バカマラソンレポは9月初頭にあげる予定です。結果も内容も最低のマラソンでした。