失注と悪意

 失注した。詳しく言うと来月からのお客様からの発注を勝ち取れず、来月から仕事がなくなってしまった。驚愕。寝耳に水。青天の霹靂。慢心があった。当然のようにずっと仕事ができると思っていた。というのは言い過ぎでおそらく我々に過失はない。運が悪かった。全てはあの使いづらいμITRONのせいだった。ただ、それでも。我々がとてつもなく良い品質で、他社の管理もばっちり! どんな難題でもこなしてスケジュールも死守します! みたいなマッチョな我々であれば、無理やりにでも使ってくれたんだと思う。それがなかったということはうちもお察しの品質だったわけだ。悔しい。こんなに悔しいことはない。精一杯やっていたが慢心があった。それは否めない。
 失注しても6月の仕事は完全に収めなきゃならない。もはや使うことのなくなったOSの性能測定。いいスコアが出ようと喜べない。別にスコアが良かろうと悪かろうともはや関係ない。虚無。しかし我々はプロなので(これでも!?)しっかりと結果を出さねばならない。午前中は丸々、通称刺身にたんぽぽを乗せる単純作業に没頭す。
 午後。お客様に納品物のデモをする必要があるとのことで(もはや使わないOSで)、昨日作ったデモプログラムの動かし方を先輩にレクチャーする。しかしおかしい。動かない。昨日わざわざ2時間ぐらいかけて作ったブートSDで動くところまで確認したもの。そこでSDの中身を確認すると、なんかファイル書き換わってる。先輩に言ったところ「ああ、昨日Y平くんが帰った後にSDをKさんに貸したよ。でも書き換えてないって言ってたけど」。死ね。本当にありがとうございます。書き換わってます。チェックサム変わってるから。死ね。これもはや悪意あるレベル。デモ用のSDをデモの前日に書き換えるってキチガイすぎる。あと書き換えてないって嘘をつくのは社会人として頭がおかし過ぎる。なんだろ。俺、いじめられてるのかな?

ちょっと作ってくれない? ってのはだいたいそのまま製品に載る

 仕事。今日も今日とて刺身にたんぽぽを乗せるような地獄の測定と思いきや、今僕がやってる測定のデモをお客様に見せるということで急遽環境構築やら手順書をまとめるように言われて、ちょと待てそんな作業聞いてない。そもそもたんぽぽ乗せ作業が遅れてしまうではないか。一体先方は僕の測定を間に合わせたいのか遅らせたいのか。という言葉を飲み込んでセコセコ作業。
 どうせ僕しか測定しないしってんで俺おれ仕様な使い勝手にしていたため、それを修正するのに難儀した。もうあれだ。どんなにお客さんに見せない身内な作業だと言われようが、絶対にお客さんに見せるつもりで作業しないとダメだ。ちょっと試しに作ってくれない? とか言われてやる作業は必ずそのまま製品に載る。プロトタイプだからといって手を抜くと「なんでこんな品質なの?」とか後でぬけぬけと偉い人に言われるから。絶対に製品に乗せるんだという気持ちで全ての作業をこなさなければならない。まあその分工数かかりますけど。でも工数かかるっていうと、やれCTを省略したらとか、FDをやらなければどのくらい工数減るかとか言われるので注意しろ! ちなみに今回の僕の作業は時間が皆無だったので設計書も何もないです。削れるだけ工数削ってます(どや)。レビューもないです! 全ての仕様は僕の頭の中にしかないし、コードはその場で思いつきで作ってます。どうなのそれって。
 そんなこんなで残業。とりあえず動くものと手順書を先輩に託して帰る。残業して帰ってきて録画してた「ゆとりですが、何か?」を見てたら、嫁の兄に女の子がうまれたと報告があった。おわー。実は嫁一家の兄弟、みんな結婚してるんだけどいずれも女の子が産まれてなかった。なので僕の嫁が最初の女の子を生む予定だったのだが先を越された。ちょっと残念。でも送られてきた写真見るとニヤッと幸せな気分になりました。子供っていいね。早く生まれてこいー。聴こえてる? うちの娘ー。

6月11日 1安打もがっかりピーゴロ 草野球試合

 今週の土曜日は草野球の試合だった。成績は下記のような感じ。
3−9で負け
9番 レフト
2打数 1安打 1盗塁
 右前打
 投ゴ
今シーズン成績
5打数 1安打 0打点 1盗塁 0四死球 0犠飛 打率.200 出塁率.200
 明らかに初心者的なライトがいたので狙い撃ち。右打ちでイヤらしくヒットを出すも、2打席目の2アウト1、3塁でがっかりピーゴロが残念。1点差で負けていてここで決めれば押せ押せの展開だっただけにショックがでかく、その後の守備でも落ち込んでしまった。守ってはレフト。めちゃくちゃ長打打たれて頭を越されること数回。ただ1つだけ取れたかもっていう長打があって残念。外野守備では頭を抜かれそうな打球を打たれた時、絶対にボールを見ながら走ってはいけない。ボールから目を離し、落下点まで一目散に走って捕球するのがいいのだが、走り出しに滑ってしまったので滑った分足りなかった。足腰が弱くなっているためやはりランニングを導入すべき。
 これで2連敗。ピッチャーが仕上がっていないのと、守備のエラーがぽこぽこ出るのでそろそろ全体練習をすべき。でも練習だと人集まらないから。先週なんぞ頑張って練習グラウンド予約したものの人数少なくて中止にしたから。ツーン。守備だけはどうしても一人では練習できないからねえ。ツーン。

ソフト開発のリーダーはかくあるべき

 最近変わったリーダーがやり手である。もともと技術畑の人で、管理者にもかかわらずなんちゃってプログラマーの僕よりコーディングはできるし、アーキテクチャに関する造詣も深い。知らない領域でも長年培ったコンピュータの知識量と開発者的勘所でお客さんと対等以上に話す。当然、ソフトハウスからの信頼も厚く、技術的な折衝などはほとんど一人でこなしてしまう。僕ら末端の底辺プログラマーに作業が及ばないように、いい感じに外部とのやり取りをフィルターしてくれる。
 経験則だが、ソフト開発の世界には20%ぐらいのリーダーという名のアホがいると思っている。細かいことは分からん、基本は仕事ぶん投げ、そして進捗確認だけは無駄に細かく進捗のミーティングに1時間かけるようなやつ。主な仕事は他社やお客様から来たメールを転送するボットのお仕事。ソフト開発のリーダーと銘打っているのに、Redmineの方がよっぽど人を管理してくれるわみたいな奴。
 こういう奴と、今回のリーダーが違うのは、実際に物を作れるか否かだと思う。誤解を恐れずに言えば、ソフトの大部分は時間をかければできるということが大前提だ。そしてリーダーたるもの時間をかければ自分でも作れるということが重要だと思う。スタートアップの役員なんかはコーディングもできる技術屋であることが多い。なぜなら作れるから人が付いてくるのであって、技術抜きで「なんかさ、こう盛り上がることやりたいんだよね!」では誰もついてこない。んでさらに反発を恐れずに言えばソフト開発者と名乗る20%ぐらいの奴はhelloworldも書けずに生きている(死ね!)。helloworld書けないような奴がリーダーとしてソフトハウス、および末端の僕みたいな内製プログラマーに偉そうな口を聞くのである。まあ別にhelloworldを書けるか否かが重要ではないのだが、大切なのはソフト開発の勘所があるか否かである。そういうやつは勘所が全くないので、自分がやったらどれだけかかるかの想像力がない。だいたいこれぐらいかかりそうだなという予測がつかないので、進捗のエクセルはどんどんバージョンを上げていかざるおえない(20160610_進捗_new_backup.xls)。そして厄介なことに他社やお客様から技術的な折衝や問い合わせが来た際にことごとく末端の開発者を呼び出して貴重な時間と集中力を奪う。そして技術資料などが作れないため、末端のコーダーにそれをやらせ、わからないくせにレビュー指摘だけは異常に多く(どれもクソほどどうでもいい体裁指摘)、そのために進捗が遅れると「なぜだ!?」とキレる。
 今回、技術畑のリーダーに変わったことでそういう精神的ストレスがなくなった。リーダーはほとんどの作業をその気になれば自分でできる人なので、話がツーカーでめちゃくちゃ意思疎通が早い。無論自分で作れるのだから、お客さんや他社からの折衝ごとにいちいち末端のコーダーが出て行く必要はなく、外部からの仕事をほぼフィルターしてくれる。これがリーダーだろ。なあ。進捗のエクセル作るだけがリーダーじゃないだろ。なあ。ただ僕が同じことできるかと言われるとできませんと言うしかない。それを鑑みるに、管理しかできないからリーダーやりますというあるある人事は本末転倒で、作れるから管理をやるべきであると思うのである。反論は受け付ける。

単純作業と残業と

 今日も処理時間の測定でございます。作った測定用テストアプリ中級編をぶいぶい動かし測定地獄。1トライ5分の作業を35トライ実施。単純作業です。昨日プログラミングより刺身にたんぽぽを置くような単純作業の方が向いていると言ったが舐めんな。マジで精神すり減った。こう、固定の甘い動線が外れないように細心の注意しながら、手順を一個でも誤るとおじゃんになる測定を延々と。死んだわ。全然単純作業楽じゃない。後半は「死ぬ」と小声で連呼しながら測定してた。単純作業バカにしてすみません。
 夕方。ひとまず単純作業パートは終わったが、お次はテストアプリ上級編を作成する必要ある。やったー。久々のクリエイティブ作業。ノリノリでコーディングしたら動かなかった。あっれー? これスレッド分けたり色々しなきゃなんねーのか? これは結構重いけど楽しそう。そしたらキンコンカンコン終業のベル鳴った。かまわず作業を続ける俺。残業です。2時間ぐらいやって今日はこれをキリつけるぞって。したら上司が残業NGとのこと。うちの部、お金もないしメンヘラ多いしで残業規制厳しいのです。せっかくいいところだったのに。まあでも残業ばっかしても効率悪いしね。でも、なんかこう、プログラマーがノリノリで残業したいって思う時はきっと生産性上がると思うんだ。変なところで切られたら集中力が切れるしねえ。納期ギリギリに8時間残業するより、平素から1時間残業してた方が精神的にも肉体的にも生産性的にも楽だと思うんですが。でもNG。まあ残業してまたメンがヘラったらあれですし。でもあれです。きっと納期ギリギリになって「なんで間に合わなかったんだ!」 って言われつつ徹夜する未来が見えます。せ、せちがれえ。